表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました  作者: 神山 りお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/676

121 お待ちしておりましたか……。



「お待ちしておりましたよ……リナ」

 フェリクス王の執務室に入ると、満面の笑みのシュゼル皇子が、待ち構えていた。

「……お待ち……して……おりましたか」

 莉奈は、アハハと空笑いしていた。

 明日とは言った……様な気はしていたが、時間指定はしていない。

 なんだったら、まだ呼んでもいない。

 なんでいるのかな?

「ささっ、イベール、リナにお茶を……」

 上機嫌のシュゼル皇子は、莉奈にソファーを勧めつつ、自分も向かいの席に着く。

「………………」

 いや、別にお茶は要りませんけど? とは言えない雰囲気だ。

 イベールが無言で紅茶を淹れ始めたし。



 そういえば……ソファーに座ろうとした時、目の端にチラリと見えたけど……王様の机の隣に、なんだか見慣れない机がもう1つ並ぶ様にあるんですけど……ありましたっけ?

 イベールのは、別にあるのは確認したし……。



 ……ん? あれは……ダレの?



「エド……あの机……」

 コソコソっとエギエディルス皇子に訊いてみた。

 この間は初めて王の執務室に来たから、舞い上がっていて見落としていた可能性もある。エギエディルス皇子なら、わかるかも……と。

「……た……ぶん……シュゼ兄の」

 ものスゴく、呆れている表情(かお)をしている。

 フェリクス王もよく見れば、なんだかお疲れの様だ。



 ………は?………マジで?



 ……いやいやいや。



 この間なかったよね?

 しかも、エドが呆れてるって事は普段はないって事?

 まさかとは思うし、考えたくもないけど、ここに私が来る事を想定して……仕事をしながら待っていた感じですか?

 自分の執務用の机を持参して、そこで……。


 

 ……あ~り~え~な~い。



 そりゃあ、フェリクス王も疲れるよね?

 100歩譲って、エギエディルス皇子ならありかもだけど……。

 まったく幼くもない弟が、自分の執務の机を持参して来て……ナゼか隣で仕事をしているって……。



 ……ご愁傷さまでした。



 莉奈は、フェリクス王にそんな言葉を投げ掛けつつ……

「……では、失礼致します。……よっこいしょ」

 勧められたソファーに座った。

 あぁ、座り心地がいい事で……。

「「……ババァ」」

 フェリクス、エギエディルス兄弟にツッコまれた。

「………………」

 この、クソ兄弟が!! と睨んでおく。

 だが、2人は同じ様にニヤニヤ返してくるだけだった。



 ……あ~~。

 ……可愛いエドまで……フェリクス王に見えてくる……。



  


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ