閑話
「ちょっとクリス、またやらかしたんだって?」
「別に……新参者にちょっとお灸を据えただけよ」
肩に風紀委員と付けた黒髪の同級生に説教を受ける。
確かに、ちょっとやりすぎたとは思っているけど、変に絡んでくる男も悪い。
昼休み、友人と会話をしながらお弁当を食べる。
「ま、結局勝ったんでしょ。 転校生も可哀想ね」
「勝ったは勝ったんだけど……」
「なに? なんかあったの?」
「よく分からないのよ。悔しいけれど、確かに私は負ける寸前だった」
そう、あの試合の最後。
何故か、私の魔術を弾丸が突破し、私の肩――それも魔術起点を――貫いた。
そうなった以上、私は確実に負けている。先生も、試合終了を宣言しようとしていた。
だけど、その直前に彼は、真反対の方向に刀を振った。
その隙に、なんとか倒せたわけだ。カポエイラを習わせてくれた母に感謝すべきだろう。
「ふぅん、なんだか分からないけれど、相当の強敵だったわけね」
「そうね……魔術を使っているわけでもなかったようだし」
「それなら丁度いいじゃない」
「丁度いいって何よ」
「ペアの相手、早く見つけないとGPがリセットされちゃうんでしょ?」
「って、まさか、あの男と組めっていうの!?」
「なに、そのまさかよ」
なんていうことを言うのよ。
私が認めるのは、私より強い人だけ。……そうすると、確かに彼は強かった。
まだ実力は完璧に理解していないけれど、悪い人って訳じゃなさそうだし……
「うあーあーあ」
「呻いてるところ悪いけど、クリス、今日ゴミ捨て当番じゃない?」
「あ、そうだったっけ……はぁ」
仕方ない、とりあえず選択肢として入れておこう。
弁当を片付け、ごみを受け取る。さっさと捨てて、あの男を探そう。
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モチベがめっちゃあがります。




