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第二十七話

「ホムンクルス!? こんなところになぜッ!」

「……下がってください」


 と、前に立つ。

 背後の空間に手を伸ばし、円筒型の爆破弾を取り出した。僕の魔術は空間保存に特化しており、いままで溜め込んだ武器がこのような場所で使えるとは思わなかった。

 ホムンクルスに投げ込むと、いとも簡単に爆発四散した。

 過去の文献で読んだホムンクルスと似たような強さだ。我々なら、敵にすらならないだろう。


「向こう側にも複数体発見しました、刺客によるものかと」

「そうねぇ、二人は救助以外に敵の処理も頼むわ~」

「了解です」

「いえ……そう簡単にはいかないかもしれません」


 姉さんが動こうとしたとき、比巻がそう止める。


「これが……すべてホムンクルスだというのか……?」


 周囲を見ると、三人を囲うようにホムンクルスの大群が引き寄せられていた。

 総数、およそ300。

 しかし、姉さんはホムンクルスを確認すると、僕にサインを送る。これは、アレを寄越せということだ。


「はい、姉さん」


 そうして手渡したのは、小さな瓶。

 その中には、銀色の液体が入っている。その正体は魔素液。未納がクリスとの試合の時に使用したものだ。

 姉さんは、それを一口グイッと飲み込んだ。


「目を瞑ってなさい」


 言われた通り、僕も比巻も目を瞑り、耳をふさいだ。


「我が魔術は神の御業、下賤の民が受けられることをありがたく思いなさい!」


 声を張り上げる。それだけで空気がびりびりと震え、ホムンクルスの動きも止まるのが感じられた。

 そして、一回、指をパチンと鳴らす。






 直後、地を裂く雷鳴。

 世界は白で包まれる。





 コンマ秒もない一瞬。だが、まるで絶叫アトラクションに乗ったような心持だった。

 目を開けると、周囲のホムンクルスは既に人型を留めていなかった。


「さあ、急いで起因を破壊しに――――」

「流石は出雲志麻だ、この量を一撃とはな」


 そう言って、ケラケラ笑いながらやってくる一人の生徒がいた。

 その人物を僕達は知っている。いや、この学院にいる生徒なら名前を聞かないことはないだろう。


「会長!」

「起因は破壊したぜ、副会長様が遅いからよ」



 同じ学生で、傍から見たらただの一般生徒に見えるが、向き合うだけで直視ができなくなる圧力。

 この学院で、いや、現在存在する魔術師で彼を上回るものはいないと言っても過言ではないかもしれない。


 その人物の名は黒崎 総司(そうじ)

 学内序列一位である。


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モチベがめっちゃあがります。

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