新聞
二人は神奈川県に戻ってきた。愛澤は神奈川県にある隠れ家に車を止める。ジョニーを家に招くと、彼はリビングにあるパソコンを起動した。
「まずは情報収集です。事件の概要を調べましょう」
愛澤はインターネットで調べた。東都新聞社のサイトで調べるとあることが分かった。
「最初の被害者は萩原聡子。二十三歳。事件が起きたのは今から一週間前。深夜二時ファミリーレストランの玄関前で腹部をナイフで刺して、被害者は軽傷を負った」
愛澤は次の記事を読んだ。
「第二の被害者は安田友美。二十五歳。三日前の十四時に東都銀行の玄関前で腹部をナイフで刺して、軽傷を負った」
その記事を聞きジョニーは推理を述べた。
「共通点はどこかの玄関前での犯行か。だが第三の事件はサービスエリアのトイレの前だった。つまり第三の事件は模倣犯の可能性が高い」
愛澤はジョニーの推理を否定する。
「トイレの前で女を刺したから模倣犯の犯行である。これは安易な推理です。玄関前で刺せなかった理由があるかもしれません。たとえば銀行やファミリーレストランにはあるものはあった。しかしサービスエリアにはなかった。もしくはその反対かもしれません。ではジョニーは犯行現場の写真を撮影してください。これが地図です。私は仕事をします」
ジョニーは首を傾げた。すると愛澤はクロ―ゼットにある服を選んだ。
「被害者と接触します。では二時間後に落ちあいましょう」




