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五分後。ジョニーは交渉をした。ラジエルは了承した。そのことを愛澤に伝えると彼はジョニーの携帯を奪った。
「ラジエル。名前の方がいいのかな。黒崎さん」
『はい』
「あなたはマニュアルⅠを実行しなさい。二時間後待ち合わせです」
電話を切り愛澤は携帯をジョニーに渡し、車で神奈川県に向かった。道中ジョニーは突っ込んだ。
「なぜあいつの名前を知っている。あいつは俺の部下だ。まさかお前」
ジョニーの顔は怒っている。
「いいえ。やっていません。私の所属する偵察部の仕事は情報収集をして有利にことを進めることです。構成員のことはだいたい知っています」
ジョニーは再び突っ込みを入れる。
「ストーカーか」
「そうと言えばそうです。ここだけの話。好きで荒探ししている訳ではありません。全てあのお方の命令です。そんなことよりあなたも怪しいです。噂になっていますよ。実はあなたと黒崎さんは・・」
そしてジョニーは顔を赤くする。
「恋愛関係だとでも言うのか」
「そうでしたか。親子ではないのかというのが我々の見解だったのですが。本当は恋愛関係でしたか。」
ジョニーは煙草に火を付けた。一服すると感想を述べる。
「油断できないな。偵察部の前では」




