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隠蔽  作者: 山本正純
第一章
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崩壊 中編

 喜田の発言に愛澤は驚いた。

「あのお方にしては珍しいですね。この場合圧力を駈けて不起訴にするのが普通のことですが。」

「たしかにそれをする財力はあります。しかし彼はそれを好みません」

 さらに愛澤は驚愕する。

「あのお方の性別は機密情報ではないのですか」

「いいえ。あのお方の正体を知っているのは私を含めた五人のみです。あれだけの情報だけであのお方には辿りつけません」

 ジョニーは喜田に質問する。

「つまり我々幹部にもあのお方が誰なのかを知る時が来たということか」

「少し違います。性別のみを公開しろという命令です」

 愛澤はコーヒーを飲んでから質問をした。

「我々への依頼とは彼の容疑を晴らせということですか」

「はい。ウリエルには気をつけなさい」

ウリエルという存在を二人は知らない。性別も不明。組織での役割は活動資金調達だったと思う。

「あいつもこの事件の捜査をするのですか」

「はい。閉鎖空間の参加者はこの事件の捜査をします。あのお方の許可は受けました。それと最初に彼の無罪を証明した人にはあのお方との面会を許可します」

「それは正体を明かすということですか」

「あくまでスモークガラス越しでの面会となります」

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