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隠蔽  作者: 山本正純
第一章
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崩壊 前編

 とある喫茶店。ここで愛澤とジョニーは喜田に会った。

「喜田さん。どういうことですか」

 愛澤が啖呵を切ると喜田は答えた。

「通り魔事件の第一容疑者は板利明。幹部の一人で開発を担当している」

「なぜ容疑者になったのですか」

「彼の職業は知っていますね。昼はイタリアレストランのシェフ。夜は銀座のホスト。というような二重生活をしていた。その被害者はホストクラブの常連です。最近被害者たちは別のホストを押していた。人気は落ちてゆきホストを辞めてシェフに専念している」

 ジョニーは口を挟んだ。

「なるほど。自分を捨てた女たちへの復讐ですか。動機としてありえる」

「それだけの事件なら口封じをあなたに依頼しますよ。ここからが本題です。あのお方は彼が犯人ではないと思っています。理由は分かりますね」

「我々の関係者だと警察に知られたら組織の存続に関わるからですか」

「それに不祥事でしょう。現役幹部が自分を捨てた女たちを襲っていったなんて言ったら開発部の存続にも関わり、組織自体が崩壊する」


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