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隠蔽  作者: 山本正純
終章
45/48

面会 前編

 その日の夕刊の一面は鈴木光子の裁判のことだった。愛澤は駅で人を待っていた。すると一人のスーツを着た男が声をかけた。

「愛澤様ですね。あのお方がお待ちです」

「首を長くして待っていました」

 一時間後愛澤はあのお方の待つ屋敷に到着した。スーツの男に案内されて部屋に辿りついた。確かに喜田のいうようにマジックミラーで仕切られ、反対側は見えないようになっていた。スーツの男は言った。

「面会時間は十五分とさせていただきます」

愛澤は心の中で刑務所かと思った。するとあのお方から話した。声は変声器を通した声だった。

「君がラグエル君ですか」

「はい。では単刀直入に聞きます。なぜ私と面会をするのでしょう。あのゲームの勝者はラジエルのはずですが」

「一応ラジエルにも面会の時間をやった。捨て駒システムのデメリットについてプレゼンして帰ったが」

 あいつらしいと愛澤は思った。

「それは答えになっていません」

「ゲーム終了後に決定した延長戦の結果はあなたの勝ちでしたよ。結果的に組織関係者が犯人ではなかったことが勝因かな」


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