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隠蔽  作者: 山本正純
第四章
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真実 3

 再び鈴木に質問をする。

「まずは鈴木さん。答えてください」

「ここは彼との思い出の場所だから。出頭する前に一度来たかった」

「ではあなたはどうでしょう。渋谷さん」

「ここに記憶の手掛かりがあると呼び出されたからです」

 愛澤は聞き返す。

「誰からですか」

「植田進さんです。その前にそんな質問がどうしたのですか。あの現場には佐久間翔がいたはずでしょう。佐久間が殺したのではないのですか」

「その根拠はなんでしょう」

「だから犯行現場を見つめていたとマスコミが証言しましたよね。それにナイフを落とした。彼以外犯人がいるとは思わない」

 愛澤はこの証言を聞き逃さなかった。

「自白しましたね。あの現場にはマスコミ関係者しかいなかった。それなのになぜそのことを知っていたのでしょう。それは簡単なことです。犯人はあなたなら全ての行動が説明できます」

 強い口調に渋谷は供述を始める。

「誤魔化せそうにないな。そう。私が安田を殺した。三年前の通り魔事件が冤罪だということがバレそうになったから口を封じてやったのさ。昨日東京に向かったのは彼女を殺すためだった。神の悪戯で通り魔事件の被害者になるまでは」


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