表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠蔽  作者: 山本正純
第四章
38/48

真実 1

 その後愛澤は車で三年前の通り魔事件の現場となったショッピングモールに向かった。事件の風評被害なのかはさだかではないが、そこは廃墟になっていた。中には女がいる。

 愛澤は後ろから声を掛けた。

「やはりここにいましたか。渋谷可憐さん」

 女は驚いたような表情を見せる。

「あなたは私を手当てした人ですよね」

「覚えていましたか」

「あなたが手当てをした所までは思い出しました」

 愛澤は質問を続ける。

「そうでしたか。では佐久間翔という男を知っていますか」

 その質問に渋谷は首を横に振った。

「いいえ」

「そうですか。これで動機がはっきりしました。もう出てきてもいいですよ」

 すると一人の女が出て来た。女は鈴木光子。

「あなたは誰ですか。刑事さんではないですよね」

 愛澤は丁寧に自己紹介をする。

「申し遅れました。愛澤春樹。熱狂的な野次馬だと思ってください。佐久間さんも一緒だと思いましたが一緒ではないのですか」

 鈴木は笑いながら答える。

「あいつならここに来る前に殺しましたよ」

警察が速く来れば助かるかもしれませんが」

 予想通りの答えに愛澤は笑った。

「なるほど。やはり偽りの愛でしたか。今回の事件を利用するための」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ