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隠蔽  作者: 山本正純
第三章
37/48

指示

 その日の朝は昨日よりも暗かった。天気予報では降水確率が80パーセントになっている。一晩明けて愛澤は考えていた。どのようにして犯人を追いつめるのかを。そしてジョニーに連絡した。

「犯人が分かった。協力してください」

『何をすればいい』

「それは・・」

 愛澤の指示にジョニーは驚く。

『本当にそれをするのか』

「どうしましたか。暗殺者の勘が鈍りましたか」

『そうじゃない。それは前代未聞のことだろう。確かにマニュアルには書いてあるがそれを試みた者はいない』

「でもあなたなら可能でしょう」

『分かった。やってみる』

 愛澤はパソコンである場所を調べた。

「やはり廃墟ですか。好都合です」

 すると携帯が鳴った。相手はウリエルだ。

『おはよう。真相が分かったらしいね。ではあのお方の審判を楽しみましょうか』

「またちょっかいですか」

『うれしかったからね。昨日私の性別を宛ててくれて。それでちょっかいをすれば私の正体が分かるかなと思って。ラグエルは鈍感ですから』

「鈍感で悪かったですね。それで協力してくれませんか。あなたが協力したということは口外しません」

『断るよ。だって遅刻したくないもの』

 そして電話は切れた。

「遅刻したくないから不参加か。かわいらしい女の子です」


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