表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠蔽  作者: 山本正純
第三章
35/48

二人 後編

「今どこにいる」

『反対方向だよ。それと事件の話をしようかな。あの二人を尾行していたのではないのかい』

 愛澤は反対方向を見た。しかし交差点は人で溢れていてウリエルが何処にいるのかは分からない。

「まだ真相に辿りついていないと先ほどいいましたが」

『そうだったね。そういえばさっきニュースで俳優の新田正輝と松田洋子が離婚したという報道があったの。離婚の原因は不倫だったらしい。不倫がばれて離婚とは無様だよね。不倫しなければ高額の遺産が貰えたかもしれないのに』

「その話は関係ない・・」

 愛澤は閃いた。

(あの二人は同じ指輪をはめ込んで、手を繋ぎながら歩いていた。そして萩原へのプレゼント)

「いいや。関係ないと思ったけれどありがとう。真相に近づきました」

『ヒントらしいこと言ってないけど。まあいいか。じゃあね』

「いいえ。もう少しだけいいですか。先ほどの不倫報道の話であなたの性別が分かりました。新田正輝というのは二十代女性に人気の高い俳優です。というわけであなたは二十代女性という私の推理はどうでしょう」

『正解。だけどもう少し前のタイミングで宛てて欲しかったな』

 そして電話は切れた。

(犯人は分かったがまだ一歩手前のような気がするし最大の謎が残っている)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ