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隠蔽  作者: 山本正純
第三章
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過去

 喜田は愛澤の過去を語る。

「組織の活動が停止する半年前の話だ。あいつの最後の彼女は大工健一郎の秘書だった。名前は桜井真。彼女は大工の脱税疑惑を着せられた。彼女はマスコミを相手に冤罪だと訴えた。しかし誰も信じなかった。その後彼女はマンションの屋上で投身自殺をした。遺書にも彼女の冤罪だという訴えが書いてあった。しかし大工は遺書を隠蔽した。遺書には不都合な事実が書いてあったからだ」

「しかし半年後議員を辞任したと聞きましたが。その事件の責任を取ったということではないのですか」

 喜田はテレビの電源を切る。

「それなら隠蔽した事実も公表するはずだろう。彼はそれをしなかった」

 事実を知りジョニーは頷いた。

「分かりました。そのような事情があったとは」

「それでどうする。あいつに協力するか」

「今から考えます」

 ジョニーは玄関の方に向かい出ていった。ジョニーが帰ったことを確認した喜田はパソコンを起動してファイルを開いた。そしてウリエルを検索した。すぐにウリエルの経歴を書いたページにアクセスした。

「全ては運命なのか」


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