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隠蔽  作者: 山本正純
第三章
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侵入

 その頃喜田は自宅に帰った。玄関はなぜか開いていた。喜田は空き巣が入ったと思い、拳銃を構え自分の家に侵入する。

 するとリビングに灯りが付いているのが見えた。リビングに入ると見覚えのある外国人がソファーに座り海外ドラマを観ている。

「ジョニーか。どうやって侵入した」

 ジョニーはポケットから鍵を取り出す。

「ラグエルから借りた会い鍵で侵入した。それでこのドラマのシーズンワンが日本で放送か。いつ観ても面白いな」

「それはどうでもいい。なぜ不法侵入した」

 答えによっては・・というように喜田は拳銃を構え続けている。

「一つ腑に落ちないことがあって」

 喜田は聞き返す。

「何でしょう」

「ラグエルのことだ。なぜあいつは隠蔽を拒む」

 喜田は拳銃を閉まった。

「そんなことか。知りたいのなら教えてあげよう。愛澤の過去を」

 すると喜田はコーヒーメーカーの電源を入れた。

「その前に帰宅後のティータイムをしてもいいかな。警察上層部の仕事は気を使う仕事だから楽しみがないと出来ない」

 コーヒーを煎れると喜田は冷蔵庫からケーキを取り出した。

「どうでしょう。ジョニーもケーキを食べないか」

「いいえ。甘い物は少し苦手ですから」

「そうか。疲れた時に糖分を摂取した方がいいと聞いて帰宅後にケーキを食べるようにした」

「すみませんがコーヒーはブラックにしろ。それとこの生活を続ければいつか糖尿病になる。気を付けた方がいい」

 喜田は沈黙した。


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