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隠蔽  作者: 山本正純
第三章
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追跡 後編

 不審者は女を恐喝する。愛澤は不審者に近づいた。そして不審者の右腕を掴む。

「観念した方がいいですよ。不審者さん」

 不審者は驚く。

「警察か」

「いいえ。違います。ただの勇敢な週刊誌記者ですよ。あなたも武器を持っていないと思います。なぜなら逃走劇の最中に落ちましたから。あなたのナイフが」

 不審者は慌ててポケットの中にあるはずのナイフを探す。

「最後の一本が落ちた。計画が丸つぶれだ」

 愛澤は不敵な笑みを浮かべる。

「もう少し経てば警察がここに来ます。もう終わりにしませんか。不審者さん。いいえ。神奈川県連続通り魔事件の犯人さん」

 その頃現場検証をしていた狩野警部補がナイフを回収した。

「このナイフ。間違いない。通り魔のナイフだ。このナイフを落とした男を見た人はいますか」

 マスコミ関係者の一人が答えた。

「目撃者はここにいる人全員だ。その男はホスト風の男で煙草を吸っていた」

 別の新聞記者が続けた。

「その電柱の前で被害者の自宅を見つめていましたよ。その不審者を一人の週刊誌記者が追いかけていきました」

 狩野たちは急いで不審者の後を追った。

 「まだ終わらない」

 不審者は商店街の出口まで走る。その先には黒いワンボックスカーが駐車されていた。そしてドアが開き不審者は車に乗り込んだ。

 発進した車を見て深追いは諦めた。カーチェイスは苦手だからだ。少し遅れて警察が到着した。



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