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隠蔽  作者: 山本正純
序章
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目撃 前編

 その道中サービスエリアでトイレ休憩をした。自動販売機でコーヒーを買うと目の前を女性が歩いている所が見えた。その時愛澤の目の前で通り魔が女性の腹部をサバイバルナイフで刺した。刺した男は帽子を深く被りで顔を隠していた。男は車で逃走した。愛澤は周りにいた人々に呼びかけた。

「救急車と警察を呼んでください」

愛澤は応急処置を始めた。

「やることは腹部の出血を止血すること。どなたかハンドタオルを持っている人はいませんか」

 呼びかけると中年の女性が愛澤にハンドタオルを渡した。

「ありがとうございます」

 二人の男性は愛澤に救急車と警察に通報したことを報告した。

「救急車が来るのは十分後です」

「ではこのハンドタオルで彼女の腹部を圧迫してください」

 五分後救急車と神奈川県警が来た。どうやらこのサービスエリアの管轄は神奈川県警らしい。幸い女の命は助かった。駆けつけた医者によれば二日入院すれば大丈夫だそうだ。女を乗せた救急車は病院に向かった。救急車を見送った時にジョニーが耳打ちをした。

「あの手際の悪さはアマチュアの犯行だろうな。それだけじゃない。そこに血液が付着したナイフが落ちている。これが被害者の血液で犯人の指紋が付着していたらあっという間に逮捕される。事件に巻き込まれたことはあのお方に報告した」

「仕事が速いですね」

「組織で被害者の周辺を探るおまえには負けるよ。まさかこれもテストじゃないよな」

 愛澤は指を立てて言った。

「以外にあのお方のドッキリだったりしますよ。あのお方はお茶目ですから」


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