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説教
その五分後。喜田からメールが届いた。
『板利明のアリバイが判明したためゲームは終了する。ゲームの勝者はラジエル』
愛澤はこのメールを読み電話をした。彼は激怒している。
「アズラエル。話があります」
『話ですか。良いでしょう。東都公園で話しましょうか』
「東京に戻ってこいということですか。分かりました。東京に帰ってきますよ」
愛澤の怒りの表情を見てジョニーは話しかけた。
「何を怒っている」
「ジョニー。もう君には関係ない」
その発言を聞きジョニーは説教を始める。
「事務局を相手に喧嘩する気か。お前黒崎に相手は強いと言ったよな。ここは我慢しろとも言った。これでは言っていることとやっていることが違う」
説教に愛澤は反発した。
「あなたには関係ない話です。これ以上僕に構わないでください」
愛澤は首都高速に乗る。速度は最高時速。スピード違反をしないぎりぎりの速度を出した。愛澤は東都公園に向かう。上司に自分の正義を伝えて説得をするために。




