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隠蔽  作者: 山本正純
第二章
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激怒

 その報告にラジエルこと黒崎が怒る。

『扱いがひどすぎませんか』

 怒りを感じた愛澤はなだめる。

「しょうがないでしょう。それがルールですから」

『ルールですか』


 愛澤の所属する組織には画期的なシステム『捨て駒』がある。このシステムを簡単な言葉で表すと、学校等で配られる緊急連絡表が適当だろう。一つ上の上司の連絡先と一つ下の部下の連絡先しか教えないというものだ。そういう意味では、緊急連絡表のシステムを残酷な方向に応用したシステムであるといえる。このシステムのメリットは一番下の部下が逮捕されても、知っている上司を一人殺せば組織の情報が漏れることはないこと。黒崎はアズラエルが誰なのかも知らないのも、愛澤があのお方が誰なのかを知らないのはこのシステムが原因なのだ。


 黒崎の怒りは鎮まることをしらない。

『それはいいとしても緊急事態です。そういう情報はアズラエルさん本人から聞きたかった』

 愛澤は再びなだめる。

「怒っているのか。アンフェアなのは承知しているが、相手が強すぎる。今は我慢してくれ」

『分かりました。絶対アズラエルさんの正体を暴いてやります』

 そんな決意されてもと愛澤は思った。


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