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隠蔽  作者: 山本正純
第二章
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沈黙

 店を出るとジョニーの携帯が鳴った。

『黒崎です。事件についておもしろいことが分かりました。板利明が辞めたホストクラブのナンバーワンホスト。佐久間翔と経済界の大物横山亮が三日前の夜密会していました。目撃者は安田友美。第二の被害者です。彼女の友人に聞いた話なので、詳しい話は知りませんが、横山が佐久間に封筒を渡していたそうです』

「ありがとう」

 ジョニーは電話を切った。そしてジョニーは迷推理を始めた。

「被害者の共通点はホストの常連で板利を指名していた。そしてナンバーワンホストの佐久間翔と経済界の大物横山亮の密会を目撃。それをネタにして横山か佐久間を脅迫した。どちらかからもらった口止め料がちゃんと銀行に振り込められたかどうかを確認するために東都銀行に行った。彼女が東都銀行に入ったのを目撃した犯人は出口から出てきた彼女を衝動的に襲い逃走した。犯人は横山か佐久間。それと彼らの関係者の中にいる」

 愛澤はこの推理を聞き笑った。

「ありえないとは思いません。ではなぜ萩原聡子さんは襲われたのでしょう」

「萩原の事件の犯人は別にいる。第二の事件は模倣犯によるものだったのかもしれない」

「百歩譲ってそうだったとしましょう。ただし証拠がありません。全て状況証拠です。仮に安田さんの通 帳にかなりの大金が振り込まれていたことが判明して事件が解決したとしましょう。それはあくまで第二の事件が解決したでけです。第一の事件と第三の事件が解決しない限り推理ゲームは終わりません」

ジョニーは沈黙する。そして愛澤は指示を出した。

「私は問題の時計店に行きます。あなたは横浜中央病院に行きなさい。そこに第三の被害者がいるはずです」


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