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隠蔽  作者: 山本正純
第一章
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時計

 愛澤は報告を始める。

「第一の事件の被害者に接触しました。被害者間の面識はない。明にはホストを辞めてから一度もあっていない。このように証言しましたが一つだけ気になることがあります」

 気になることとジョニーは聞き返した。

「覚えていますか」

 愛澤はポケットから包装された箱を取り出した。

「二時間前喜田にプレゼントしようとした盗聴器付きの時計だろう」

「この時計は十個限定です。この時計が犯行に使われた可能性があります」

 ジョニーはこの発言に驚いた。

「どういうことだ」

「被害者の所持品に同じ物があります。問題は盗聴器です。犯人は時計に内蔵した盗聴器で隙を狙っていた可能性があります」

「姿なきストーカーによる通り魔事件か」

「彼氏に事件前日に貰ったそうです。怪しいのは彼氏ですが不利です。実はその時計店の店主は我々の協力者です。この事実が公表されれば、組織の協力者が一人消えることになります。まあその店主は捨て駒ですけどね」

 その時板利がスパゲティーを持ってきた。

「ミートソーススパゲティーになります」


「これは美味しそうです。それと確認です。この店に萩原聡子という女性が来店したことはありますか」

 板利は首を横に振る。

「ないです」

「そうですか。では食べましょうか」

 二人は十五分で食べきり、会計をすませた。


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