取材
愛澤は女に近づき話を聞いた。
「こんにちは。私は地域密着型グルメ雑誌の記者をしています愛澤と申します。あなたはこの店の常連ですか」
宮本は聞き返した。
「はい。こちらから質問です。まさかその記事に通り魔事件の容疑者の店なんて書きませんよね」
「はい。この店の味方であることを約束します。記事には外装や値段。そして常連客のお勧めメニューを載せます。まずなぜこの店の常連になったかを教えてください」
「この店は店長さんが気さくで話しやすいですし、料理は安くて美味しいから一人暮らしの私には憩いの場です」
さらに愛澤は質問を続ける。
「因みに出身はどちらですか」
「群馬です」
「ではお勧めのメニューを教えてください」
「ミートソーススパゲティーです。ソースも手作りで兎に角美味しいです」
「ではそれを食べて編集部に帰ろうかな。取材を受けてくれてありがとうございます。名前は匿名にしますからご安心ください」
その時ジョニーが入店した。ジョニーとアイコンタクトを取り、両手を一回たたいた。
「そうでした。写真を撮影しなければなりません。ジョニー。撮影してください」
ジョニーはカメラで写真を撮りまくった。
「ジョニー。外装はこれでいいでしょう。宮本さん。忘れていました。写真を撮ってもいいですか。もちろんモザイクはかけます」
宮本は了承した。ジョニーは写真を撮ってから席に座った。




