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僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。  作者: 識原 佳乃
本編後半

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第75話 お仕置きは零距離で。

 お仕置き……?

 ご褒美じゃないの?

「――ねぇ君孝くん? ハンバーグと私だったら……どっちの方が……好き?」


 究極の2択だったけれど僕の答えは決まっていた。


 僕の大好物はハンバーグだ。

 コク深い王道のデミグラス。

 さっぱりとした和風おろし。

 乳製品との共演チーズIN。

 仄かな酸味のトマトソース。

 素材の味をいかした塩胡椒。

 素朴で懐かしいケチャップ。


 僕のハンバーグへの熱い思い。

 いかに僕がハンバーグ好きであるかはこれで皆にも伝わったと思う。


 ……そして僕は返答を口に。





「ハンバーグ、大好物ですけど…………え、えりさんの方が……すっ、好き……です!」


 ……言ってしまったぁぁぁぁ!!

 我慢できずに言っちゃったよぉぉぉぉ!


 僕のハンバーグへの思いを遥かに上回った、江里さんへの想いが羽を生やして口から飛んでいった。

 恥ずかしさが身を染めていく。


「……んっ! 私も、ハンバーグよりも……きぃ……君孝くんの方が…………大好き……ですっ!」


 それだけ言ってソファーから飛び起きて。

 服と同じくモコモコのスリッパをペタペタと鳴らしながら足早にキッチンへと消えていった江里さんだった。……もしかして江里さんはハンバーグがそんなに好きじゃないってことなのだろうか?



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 ソファーに座っているのも落ち着かなかったので、食器出しかテーブル拭きくらい手伝おうとキッチンに行ったら「美奈が張り切っているから、任せてあげて?」と江里さんのお母さんに言われてしまった。

 その言葉を受けて覗き込むようにキッチンを見たら、薄いピンクで首掛けのフリルエプロンを身に着けた江里さんが立っていた。

 相当集中しているのか僕に気付くことなく、流れるような動作で調理を行っている。

 ひとつひとつの動作が早いのに丁寧で、僕はしばらく見惚れてしまった。

 なんて言えばいいのかわからないけど、料理してる江里さんは何だかかっこよく見えた……。


 それから江里さんと僕と江里さんのお母さんの3人で食卓を囲んだ。

 ……昨日の我が家での再現のようだった。

 ちなみに江里さんのお父さんもお仕事があって間に合わなかったそうだ。

 この点も再現性が高い気がする……なんてことはおいておくとして、僕は正直ホッとした。

 いきなりお父さんに会うなんてコミュ障の僕からすると怖いのだ。

 それにどうすればいいのかもわからないし……。


「……ハンバーグ……うまくできてた?」


 テーブル席から初めに座っていたソファーへと移動してハンバーグの余韻に浸っていたら、モコモコ江里さんが隣にやってきた。

 どうやら洗い物は江里さんのお母さんがやってくれているようだ。

 働かざる者食うべからず精神で食べ終えてから「洗い物やらせてください!」と言ったんだけど、今度は江里さんから「ソファーで待ってて?」と指示されてしまったのだ。……ぐぬぬ。昨日江里さんはバリバリ料理したりしてたのに……!


「……ビーフシチューの煮込みハンバーグ……絶品でした!」


 トロトロに煮込まれたハンバーグはナイフ要らずで。

 スプーンの重みだけで切れてしまいそうなほど柔らかくて、味もしっかりとしみ込んでいて、それでいて肉汁が溢れ出てくるほどジューシーだった。

 シンプルに美味。

 頬っぺたが落ちるどころかどこかに飛んでいってしまいそうなほど美味しかった。


「……ん~っ! 初めて君孝くんに、作ったから……凄い緊張した。でも……よかったぁ………………安心したら……眠くなってきちゃった……」


 瞼をこすり眠そうに目をトロンとさせた江里さんがやっぱり僕の方に寄り掛かってきた。

 ただ今度は頭を僕の肩にのせて、いつものように指を絡ませてきた。


 ……江里さんのお母さんに見られちゃいますよ!? これ絶対恥ずかしいやつですって!


 そんな僕の思いを知らない江里さんは「……君孝くん、おやすみなさい」と言って目を瞑ってしまった……えぇぇぇぇぇ!?


「食べてすぐ眠ったら……牛になっちゃいますよ?」


 ぼそりと江里さんの耳元で囁いてみたら、ビクッと身体を揺らしてゆっくりと僕の方に顔を向けて一言。


「……ね、寝てない! 全然眠くない!」

「はいはい」

「……信じてない?」

「はいはい」

「きっ、聞いてないっ!?」

「はいはい」


 目を丸くして楽しそうにビックリとしている江里さんがかわいくてかわいくて、ついつい悪乗りしてしまった。


「…………いじわるそーくんには……お仕置き……!」

「な、なんで――ッ!? んむっ!?」


 そう言った江里さんが急に顔を僕の目の前まで近づけてきて。

 やがて僕らのおでことおでこが当たり……。





 ――それに驚いた僕の言葉は……唇は、柔らかい何かに優しく塞がれた。

 ……え? へっ? まっ!? ……き、キスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?

~お礼~

 (; ・`д・´)ほわぁぁぁぁぁぁぁっ!?(階段から転げ落ちながら)


 アイエェェ!? ポイント評価なさって下さった方が……350人を突破してるんですけどぉ!? ナンデ!? ニンジャナンデ!?

 ありがとうございます! このままだとしきはらは、嬉死するかもしれません(誤字ではありません)

 ドッキリ……じゃないですよね? しきはら喜んでもいいんですよね!?


 それではこれからもよろしくお願いします!


しきはら よしの

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cool

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