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僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。  作者: 識原 佳乃
本編前半

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第45話 江里美奈 そーくんはおっちょこちょい

 第39話の江里さん視点になります。

 そーくんになんて呼んでもらおうかな……。


 お弁当を食べながら私は頭の中でぐるぐるとそれだけを考えていた。


 美奈って呼んでもらいたいけど……嬉しさと気恥ずかしさが入り混じってそーくんの顔を見れなくなってしまうのだ。

 仲を深めるために必要でも、これでは意味がない。……本当はすっごく呼んでもらいたいけど!


 ……そういえば確か名前以外に“ニックネーム”でもいいと書いてあった気がする。

 ニックネーム……あだ名……愛称。

 どうすればいいのでしょうか?

 両親には普通に名前で呼ばれているので……愛称で呼ばれたことなんてないので全然分かりません! 愛称で呼ばれている人が羨ましい……。


 なので私もそーくんに愛称で呼んでもらおう! と勝手に決断してぼんやりとミートボールを眺めながら、必死になって脳をフル回転。

 江里美奈……えざとみな。

 えざとは×。

 みなも×。

 えと、えみ、えな、ざえ、ざみ、ざな、とえ、とざ、とみ、とな……全然わかんないーっ!


 パッと100通りくらいのアナグラムを考えたけれど、どれもこれもしっくりこない。

 それに今更だけれど自分で自分の愛称を決めるというのも結構恥ずかしい。


 ……アナグラムでだめなら、読み方そのものを変えてしまうのはどうでしょう?

 そーくんも相田の“そ”しか残していないし、私も江里の“え”だけ残して読み方を変えたら……。


 江里。

 えさと……今とあまり変わらないから×。

 えのり……子役? かずき? ん~何となく×。

 え……り……!


 ……えり! いい! ……んっ! えりがいいっ!


 その最適解を導き出した瞬間に、ピクっと身体が揺れてしまった。

 それほどまでに私の中でストンと、最後のピースがはまるくらいしっくりきた。

 思考の片隅に追いやっていた意識を拾い上げてそーくんに向き直ったら、どうしてか少し驚いたような表情をしていた。


「……ん? そーくん?」

「ごちそうさまでした……ミートボール、ありがとうございます。すごくおいしかったです」


 私が声を掛けたらそーくんが虚空に向かってお礼を口に。


 な、なんで!? 私こっちなのに……そーくーんっ!?


「……ん。こっち、向いて?」


 お礼を言われたことは嬉しかったのだけれど……。


 ……ただこっちを見てほしくて。

 ……少しでも私に意識を向けてほしくて。

 そーくんの中で一番近い存在でありたくて……。


 つい零れてしまった言葉は私の願望そのものだった。


 ……んっ。ちょっぴり恥ずかしい……。


「ちょっと、今……無理です」


 虚空に顔を漂わせたままそーくんはきっぱりと「無理」と断言した。


「……ん」


 きっとそーくんにはそーくんの理由があるはず。

 それならば私にだって考えはある!


 そーくんがこっちを見てくれないのなら私が移動すればいいだけのこと。

 コミュ障を克服するためには自分から進んで何かをしなきゃいけない。

 求めよ(Ask, and)、さらば( it will)与えら( be given)れん。( to you.)まさにこの言葉通り。


 そーくんが顔を向けている反対の隣席に移動して、しっかりと目を見つめてから私は求めた。「江里(えり)……えりって呼んで?」と。


「は、はひぃ!」


 空気が漏れたような可愛い返事をもらえたけれど、そーくんはまたしても虚空に顔を向けてしまった。


 なんでそっち向いちゃうの……?


 なんて落ち込んでいる暇はない。……ほんの少しだけイジけてしまったけど。


「えり……」


 椅子に座って上を向いていたそーくんに対抗して、私は後ろに立ち上がってその顔を覗き込んだ。

 ほんの少し表情を硬くしたそーくんの口は開かない。


「えりって……呼んで?」


 もう一度催促。

 そーくんに呼んでもらいたくて……。


 熱心にそーくんを見ていたら、ほっぺたに小さい何かが付いているのが見えた。

 私の髪が遮光カーテンの役目を果たしているのか、薄暗くてよく見えなかったので顔を近づけながら、そーくんがまた虚空を向かないように両手で押さえてしまった。……ん。何だか歯医者さんになった気分で少し楽しい。


「え、江里さん!?」

「……だめ。動かないで?」


 ……えざとじゃないもんっ!


 徐々に顔を近づけていったらごはん粒だった。

 そーくんはおっちょこちょい。そんなところも……可愛い。


「え、えりさん!」

「……んっ♪ ごはん粒ついてた」


 ……えりさん! えりさんって! えりさんって、そーくんが呼んでくれました!!


 嬉しさあり余ってそーくんのほっぺたから指ですくい上げたごはん粒を、そのまま食べてしまった。


 ……ちょっぴり恥ずかしかったけれど、“えり”と呼んでもらえたことがうれしくて嬉しくて、今はそんなことはどうだっていいと思えた。


 私が(えつ)()っていたら丁度そのタイミングで、予鈴が鳴った。


 ……何か忘れているような気が…………んっ!?


 ――そこで私は連絡先の交換が出来ていないことをふと思い出して、一気に落ち込んだ……。

~レビューへのお礼~

 わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(ディスプレイに土下座しながら)

 ありがたいことに2件目のレビューが!

 笹かまぼこ様ありがとうございます!(スライディング土下座)

 笹かまぼこ様のお仕事終わりの癒し手(ヒーラー)になれるよう、これからも頑張っていきます!


「……お、お仕事……お疲れさま、でした……でしょうか? ……いつも……んっ! ん゛~~~っ! ……あ、ありがとーっ!」(……んっ♪ 元気にお礼言えました!)



 昨日はすみませんでした。

 こっちを書いているうちにいつの間にか寝落ちしてました(笑

 パッと目が覚めてディスプレイ見たら、あzzzzzzzzzzzzzzzってなってて笑いました(笑

 どうやら右に傾いて眠っていたようで、眠っている時は本当にzzzになるんですね!(笑

 そのため、急遽ストックしておいた元中二病患者~の方を更新しておきました! よろしければ読んでみて下さい!

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cool

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