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僕のクラスには校内一有名な美人だけどコミュ障な隣人がいます。  作者: 識原 佳乃
本編前半

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第44話 江里美奈 猫そーくん

 第37話の江里さん視点になります。次話も江里さん視点となります。

 ……ん。君孝くん呼びは私にはまだ無理……恥ずかしくて、相田くんを直視できない。

 まずはそーくん呼びにしよう!

 そしていずれは君孝くんって呼べるように頑張らなきゃ……。


 私がもてる勇気を全て絞り尽くして何とか「君孝くん」と呼んでみたら、そーくんが机に伏せってしまって動かなくなった。


 ……もしかして寝ちゃったっ!? そ、それは困る! 今日はそーくんと連絡先を交換すると決めたのだ。


 ちょっぴり焦りながらそーくんが眠っていないか確認するために、無防備な脇腹をつついてみた。

 そうしたらピクっと反応して、勢い良く顔を上げた。

 そんな反応が何だか猫みたい、と思っていたら……、


「にゃっ! ……何ですか江里さん?」


 ……にゃっ!?

 今そーくんが「にゃっ」て言った!

 猫! そーくんは実は猫!? ……か、可愛い。


 そう思ってしまってからは止められなかった。

 もっと見たい、もっと聞きたい。そんな欲望のままに私はそーくんの脇腹を何度もつついた。


「……んっ♪」脇腹ツンツン

「んにゃっ!?」


 ……んっ!!

 やっぱりそーくんは猫だっ!

 この前はラブラドール・レトリーバーだと思ったのに……犬も猫も好きな私からするとこんなの反則! 猫じゃらしを見せられた猫と一緒で、本能が脇腹をつつきなさいと言っている。


「……そーくんは、ラブだったのに……ネコにも……なるの?」脇腹ツンツン

「にゃやめて!? 江里さん、落ち着いて!?」


 ……どうしましょう。

 猫も犬も大好きで優柔不断な私からすると、そーくんがどっちであるべきなのかはとっても重要な問題。

 反応が可愛い猫そーくん。

 雰囲気が可愛い犬そーくん。


「私、どっちも……好き……迷う」

「は、はぁ……」


 悩んでいても仕方がないので、とりあえずそーくんの脇腹をつつきます。容赦なくつつきます。


「もう……1回、だけ」脇腹ツンツン

「みきった……にゃぁぁぁ!?」


 そーくんに片手を掴まれてしまったので、もう一方の手でつついたら……一番可愛い反応があった。

 「にゃぁぁぁ」って……「にゃぁぁぁ」って!!

 かわいいカワイイ可愛い!! ……もう1回、もう1回「にゃぁぁぁ」を聞きたい!


「も、もう1回っ!!」

「えっ! ざとさん!」

「……ん?」

「……僕が来る前に、何か……言ってませんでした?」

「…………………………んっ!?」


 その言葉に一気に現実に引き戻された気がした。


 わ、私は今まで一体何をしてたの?

 確かそーくんと連絡先を交換するのが目的だったはず……。


 そこで急いでスマホを出してそーくんをジーっと見つめた。


「……ん~」(見て下さい! 私のスマホです!)


「…………」


「……ん~~っ!」(スマホといったら、連絡! そーくんもスマホを出してくださーい!)


「…………?」


「……ん゛~~~っ!!」(そーくーんっ!! 気付いてくださーいっ! 私、連絡先交換したいんですーっ!!)


「……江里さん?」


 き、気付いてくれません!

 どうにかしてそーくんに気付いてもらって交換するという、妙案を考え付いたのに……んっ! だめ! やっぱりこんなそーくんに頼った作戦はズルい。私がちゃんと「携帯番号教えて下さい!」って正々堂々言えばいいだけのこと!


 ……ん~~~~っ!!

 言います! ちゃんとそーくんに伝えて、電話とかメールを一杯してもっと仲良くなるために!


「あ、あの……けいた――!?」


 ――そして私の言葉は三番乗りのクラスメイト――半田(はんだ)くんの入室によって遮られたのだった……。

 明確なモブ、半田くんを登場させました。

 これでクラスメイト視点を書く準備が整いました。

 ゆーくんと呼ばせたい!様、ありがとうございます!

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cool

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