第23話 江里さん専用膝枕
僕の太ももを枕にして眠る江里さん。
その寝顔は時折微笑んだり、眉間にシワを寄せたりと眠っていながら僕の視線を釘付けにする。
こんな状況だし眠りが浅くていくつかの夢を見ているのだと思う。
人は浅い眠りのレム睡眠時に夢を見る。裏を返せば日常的に夢を見る人は眠りが浅くなっていて、疲れが取れていないから注意した方がいい、という特集をたまたまテレビで観ていたのが役に立った。
ちなみにレム睡眠かそうじゃないかを見極める方法は“瞼を指で触る”こと。
なんで触れば分かるのかと言うと、レムの意味は急速 眼球 運動の頭文字を取ってREM。つまりレム睡眠時は眼球が活発に動いているので、瞼を触ると感触で分かるとのこと。……とてもじゃないけど江里さんの瞼を触る勇気なんて僕にはないので、確かめようがないんだけどね。
……さて、本当にどうしようか。
現実逃避のために適当なことに思考を割いていたが、そろそろ決断しなくてはならないと思う。
本当は起こさなきゃいけないんだろうけど、お弁当を恵んで下さった恩もあるし、寝かしておいてあげたい。
けど誰かに見られるのも問題になる可能性が……。
ヒィィィィ! どうすればいいの!?
「 …… ……」
僕の心の葛藤をよそにすやすやと気持ち良さそうに眠る江里さん。
「 …… ……」
江里さん専用膝枕になっている僕は必然的に動くことができず、ただただ女神様の寝顔を眺めていた時に、ふと、あるひとつの真理に辿り着いてしまった。
江里さんは眠い。
僕はなるべくなら寝かしておいてあげたい。
これってもしかして、“WinーWin”というものなんじゃなかろうかと。
司書室は江里さんのみ知る秘密の場所だ。
もし誰かに見られるとしても三崎先生だけだと思うし、変な噂にはならない……はず。……怒られるかもしれないけど。
それなら別にこのままでもいいんじゃ……。
悩み事を半ば放り投げた瞬間、江里さんの規則正しい寝息は僕の眠気を誘う子守歌へと変貌した。
「 …… ……」
今はお腹も満たされていて悩みもない。
あくびが他の人に移るように、すやすやと眠る江里さんを見ていて眠気も移ってきたのかもしれない。
……ダメだ。……ギブアップ。
――様々な事柄が重なり、僕の意識は微睡へと沈んでいった……。
「 …… ………………………………………………ん? んんっ!? ん゛~っ!?」
~お礼~
な、なんとこちらもポイント評価して下さった方が50名を超えていました!
評価して下さった皆様、ありがとうございます!
まさかこんなに読んでいただけるとは思っていなかったので、コミュ障のしきはらは若干胃が痛いです(笑
ご期待に沿えるようこれからもしきはら、よしの、頑張っていきます!
↑なんて書いたのに、このお話ちょっと納得しておりません。(汗
もっと江里さんをかわいく書けたんじゃないかと悩んでいるので、後日に書きかえるかもしれません。
その際は最新話の前or後書きでご報告いたします。(土下座





