第98話 川辺に咲いた一輪の赤い花
明日も飲み会がありまして、更新できません。
ちなみに……焦らしている訳ではありませんよ?(笑)
江里さんと相談し、お散歩がてら少し遠回りをして景色の良い川沿いを歩いて学校に向かった。
僕らの登校時間は挨拶がしたくないというコミュ障特有の思考からズバ抜けて早いので、こんな遠回りをしてもきっとみんなより早く着いてしまう。……もしかしたら半田くんだけは来ているかもしれないけど。
「……ん~! もう夏! 今日も……晴れ! そろそろ……梅雨明け?」
僕の手を握ったまま両手を上げて元気良くバンザイをした江里さんが唐突に喋り始めた。早朝故に太陽はまだかなり低くて、まぶしそうに眼を細めているのが少しかわいかった。
朝日に照らされて濃いオレンジ色に染まった川面は風に揺らいで煌き。みずみずしい緑一色の中では余計に映えて見えた。
土手の上から見える景色はこれからの夏の訪れを感じさせるような澄んだものだった。
「……確か、来週には梅雨明けだって……天気予報で言ってましたよ」
「……じめじめ、苦手。髪が……ぼわってなる!」
片手で長い黒髪をかき上げでから顔をブンブンと勢い良く振った江里さんは「……ぼわって、なった?」と、とぼけたような表情を浮かべて僕に聞いてきた。……なんだか犬が水気を切るためにする“ブルブル”みたいに見えてなんだか面白かった。
江里さんの言う通りものすごい勢いで髪が「ぼわって」なっているけど……僕はそれどころじゃなく。
振り乱された髪からは濃密な甘い香りが広がり、嗅覚と僕の精神が悲鳴を上げていた。
あぁぁ! これやばいやつだ!
……このままだと香りに耐えられなくなって鼻血出そう。
「……ぼわってなっちゃってますよ? ……綺麗な髪なんですから、ちゃんとしないと」
鼻血を出さぬように全神経を集中させていたので、ほとんど無意識だった。
自分でも何を言っているのかよく分かっていない。
「――ひあぁぁっ!?」
なんだか江里さんが変な声を上げているなぁ~とボンヤリと思ったところで集中が途切れ、急に視界が鮮明になった。
えっ? …………えぇぇぇぇぇッ!?
シルクのような滑らかな肌触り。
指ですいてもサラサラと流れていく手触り。
……いつの間にか僕は「ぼわって」なっていた江里さんの髪を手櫛で整えていた。
「……す、すみません! くすぐったかったですか!?」(手櫛を続行しながら)
「……んんっ……びっくりしただけ」(驚いた表情でされるがままの江里さん)
「……そうですか……良かったです……」(未だに手櫛を続行)
「……き、君孝くん……」
わかってる。
江里さんが「もうやめて」って言いたがっていることもわかってる……。
けどね……、
腕が……手が……止まらないんですよぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
皆にだって経験あると思うけど……手触りが良いものって触り始めたら離したくなくなるでしょ?
……まさにそれ!
もう自分の意思とか関係ない。
僕の欲求が完全に暴走し始めている……。
「……はい」(手櫛続行中)
「……あっ……んっ………… …… 」
――江里さん的には普通に感想を言っただけなんだろうけど、その言葉で僕は本当に鼻血を噴き出した。……それはもう盛大に。
やましいことを考えて……すみませんでしたぁぁぁ!
~レビューへのお礼~
\(^o^)/あのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?(白目
レビュー増えてるんですけどぉぉぉぉぉぉ!?(混乱
……いや、本当にありがたいですよ!? ありがとうございますですよ!?
けどね皆さん…………ダチョ○倶楽部並みにノリ良すぎるんですよぉぉぉぉぉぉッ!?Σ(゜Д゜)
なんなのこの団体芸!? コントですよね!? そうですよね!?(笑
かず様、記念すべき30件目のレビューありがとうございます!
>砂糖にハチミツをかけてその上にクリームをのせてシナモンパウダーをふんだんにかけた ←……あっ、これ完全に糖尿病になるやつだ!(笑
……電車内で読むのはやってるのかな?(すっとぼけ
私にはちょっと真似できないです!(笑
「……んっ! で、できたぁーっ! ……ハニー&メープルトースト! か……かずくん……召し上がれ?」(ちなみに正式な料理名は“ハニー&メープルトースト~北海道産生乳のホイップクリームとArhuaco産カカオのチョコレートソースにシナモンの風味と木苺の自家製ジャムを添えて”です。もちろんバニラアイスとイチゴ、バナナ、練乳は既に入っています。江里さんが気を利かせてキャラメルソースもかけていました)





