表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(仮)アルドの異世界転生  作者: ばうお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/526

19.ダンス

19.ダンス




9歳の誕生日から2つの事が増えた。


1つは歴史の授業、1つは礼儀作法の授業だ。

朝食後から昼食までは身体強化や短剣の時間だったが、地の日と水の日が歴史と礼儀作法の時間になった。


ある日、礼儀作法の時間にとんでもない事を聞いた。

なんと10歳の誕生日には、屋敷でダンスパーティを開くというのだ。


当然、近くに領地がある貴族や、我が家に縁の深い者達も大勢が来るらしい。

オレ達は1年でダンス、最低限の礼儀作法を覚えなくてはいけなくなった。


1週間に1度の礼儀作法、その礼儀作法の中でダンスも覚える…1年は60週…

60回の授業で礼儀作法と、ダンスをマスターしなければならないのだ!


(うわーームリゲーー!)


オレはローランドに一番ハードルが高そうな、ダンスを最初に教えてほしいと聞いてみた。


「そうですねぇ。ダンスは年を越えてからと思いまして準備が出来てないのでございます」

「準備って何があるんだ?」


「アルドぼっちゃま、ダンスは1人で踊れません。1人はアシェラ様が見えますが後1名、淑女が必要です」

「体格の問題もあるから、同年代の女の子か……」


オレが悩んでると珍しくエルが会話に入ってくる。


「兄さま、マールはどうでしょうか……頼めないでしょうか……」

「マールかぁ」


エルの提案をアシェラに聞いてみた。


「マールか、どう思うアシェラ」

「ボクは良いと思う。あの娘はたぶん良い子」

「エルファスぼっちゃまが言われるのであれば、タブに聞いておきましょう」


「マール来てくれると良いな」

「そうですね、兄さま」


やっぱりエルはマールが気になるようだ。




次のダンスの日---------




「マールです、本日はお招き頂きありがとうございます」

「良く来てくれた、ありがとう」


エルがマールの相手は自分がする、と言わんばかりに隣を独占している。

そしてマールが来てくれた事で、やっとダンスの授業が出来る様になった。


「では本日よりダンスの授業を始めます。基本のステップは私でも教えられますが、本格的なダンスは講師を招いて進めていきますので、よろしくお願いいたします」


その日は初日という事で一緒に踊るのではなく、皆でいくつかある基本のステップを教えてもらう。

しばらくは基本ステップの反復練習らしい。基本を体が覚えた頃に本格的なダンスを覚えていくのだ。


これは中々に先が長い話である。

実際の練習なのだが、オレ達3人は身体強化があるお陰で、かなり長い時間を通しで練習できた。


しかし、マールは普通の町娘だ。

30分もステップを踏めば汗が吹き出し疲れが出てくる。


「マール、大丈夫ですか?」

「エルファス様、大丈夫です」


「本当ですか?」

「……少しだけ疲れました」


「無理は良くない、少し休憩しましょう」

「ありがとうございます」


エルはマールにべったりだ。あんなエルは初めて見るかもしれない。

気を取り直し自分でステップの練習をしていると、オレを見てアシェラが笑いを堪えている。


「何だよ……」

「別に……」


「……」

「ぷっ……」


「何だよ!」

「何でもない、アルドは気にしすぎ」


「笑っただろ!」

「……」


「ちゃんと、ステップ出来てるだろ!」

「ステップは出来てる……」


「じゃあ何がおかしいんだよ!」

「顔……」


「生まれつきだ!」

「違う、表情……」


「表情?」

「鼻の穴ふくらませてゴリラみたいな顔になってる……ぷっ」


「な!ゴリラ」

「ゴリラアルドでゴリド……ぷっ」


「誰がゴリドだ!」


オレを指さしてきやがった!

コイツはいつかギャフンと言わせてやる……




昼食後----------




午後は魔法の修行だ。


いつもの様にアシェラは別の部屋で魔力変化と魔法の実技を、オレ達は居間で魔力操作と魔力変化を修行している。

しかし、なぜかマールも一緒に魔力操作の修行をしていた。


マールは午前のダンスの授業が終わるとタブと一緒に帰ろうとしていたが、エルの寂しそうな顔を見た母さんは悪い顔をしながら魔法の修行に誘ったのだ。


タブは“氷結の魔女”様に魔法を教えて貰えるなんて光栄だ、と了承し今の状態になっている。

店の手伝いがあるので毎日は無理だが、週の何日かは修行に来るらしい。


最近、周りの環境がどんどん変わっていく。

そろそろクララも一緒に勉強する話も出ている。


今までの3人だけの関係も徐々に変わっていくのだろう。

寂しい様な楽しみな様な、遠い昔の学生の頃に感じた感覚に近い。





学生と言えば、オレとエルは12歳になると学校に通うことになる。

王都にあるフォスターク学園の、騎士学科、魔法学科、商業科、3つの中から行きたい科を選ぶらしい。


貴族の男子は騎士学科、淑女は魔法学科、商人の子息や貴族の跡目を継げそうにない3男、4男は商業科に行く事が多いそうだ。

多いと言っても若干の違いらしく、商人の娘で騎士学科に通う者も珍しくない。


騎士学科の学生に取り入り側近として取り立てられる事を目指す。そんな事も普通にあるようだ。

この間も父さんに行きたい学科を考えておいた方が良い、と言われた。


同じ立場であるエルに聞いてみると、どうやら魔法学科に傾いているらしい。

オレは魔法戦士……話を聞くに騎士学科は短剣も使わせてくれないらしく、魔法学科で自由にやるのが良さそうだ。


学校は3年間で15歳の成人と同時に卒業を迎える。

そこからは、それぞれの道に進んでいく。


そしてオレ達とは違い、アシェラは学校には行かず母さんの弟子としてブルーリングで技術の継承を目指すそうだ。

母さんの部下で魔法師団や魔法研究室への話もあるらしい。




深夜--------------




あと1年もしない内に10歳になる。


10歳になれば念願の魔法を教えて貰えるはずだ。その時には魔法に専念したい。

それまでに色々と終わらせておかないとな。


まず、壁走りと空間蹴りは出来るようになった。

練度は短剣二刀流と一緒に上げていけばいい。


そろそろ壁走りと空間蹴りの修行は切り上げて、ベレットに短剣の修行の再開を頼みに行かないと……



これまでの事とこれからの事を考え、ゆっくりと確実にチカラを付けていく。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ダンスとか貴族のたしなみだろうにマールとか引っ張り出すの?この話の中の世界はよくわからないけど貴族が平民で嫁見繕うのはすごく違和感ある。
[気になる点] タブのやったことと、ヤマト(孤児院の奴ら)のやったことの何が違うのだろうか? 本質的にはどちらも貧しさが原因の犯罪のはずなのに、タブには借りがあると言って、孤児院には貸しにしない? ヤ…
[良い点] ソシアルダンスといえばスコ○ン、ス○ーン、コ○ケヤスコー○!だな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ