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(仮)アルドの異世界転生  作者: ばうお


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164.レセプション

164.レセプション





学園が始まり2ヶ月が過ぎた頃の夕食の席。


「アルド。風呂はいつ頃、出来上がる?」

「内装も魔道具も出来上がっています。後は実際に使ってみてですかね。皆の意見を吸い出して修正するぐらいかと」


「そうか。サンドラ伯爵とダンヒル……バーク侯爵がまだかと、うるさくてな……」

「そうですか。では早速、今日からでも使ってみますか?」


「使えるのか?」

「はい。サウナもすぐに用意します」


「サウナ?」

「あー、わざと暑い部屋を作って汗をかくんです。ダイエットや美容にも良いですよ」


部屋中から謎のプレッシャーが!!

オレは周りを見ると母さん、アシェラ、マール、ファリステア、アンナ先生、ユーリ、そしてクララまでもが謎のプレッシャーを放っている。


「ア~ル~。私達にも当然使わせてくれるのよね?」

「それは良いですが使い方を知らないと少し危ないんですよね……」


「それなら一緒に入れば良いわ。久しぶりにアルの背中を流してあげる」


こいつは何を言っているんだろうか……オレが心の底から怪訝な顔をするとさらに追い打ちが……


「アシェラも一緒に3人で入りましょうか」


オレは眼を見開いてアシェラを見ると、恥ずかしそうにはするが拒絶する様子は無い。

いやっふーーーーー!!桃源郷はここにあったんだ!!わが生涯に一片の悔いなし!!


「ラフィーナ。いい加減にしろ。婚約はしているが嫁入り前の娘にそんな事はさせられん」

「はい、すみませんでした。お父様」


氷結さんが爺さんに怒られてる。


「アルドも遊びなら色街へ行け。妻は大切にしろ」

「はい、すみません。お爺様」


何故かオレがアシェラに殺気を浴びせられてるんですが……怖いです。アシェラさん……悪さはしないので、もう少し抑えて頂けると……





実は王都のブルーリング邸には母さん、アシェラ、クララが学園の休みが終わっても、そのまま滞在していた。

どうやら緊急事態が起こっても、アオに送って貰えるので王都を拠点にするつもりらしい。今は父さんだけがブルーリング領にいる状態だ。


アオに頼めばすぐに飛べるのだが、頻繁に飛ぶとアオの存在がファリステアやアンナ先生、事情を知らないメイド達に知られる可能性がある。

結果、父さんだけが単身赴任よろしくブルーリング領で1人寂しく生活する事となった。


哀れパパン。ツヨクイキテクダサイ……しかし、母さんも寂しいのだろう。夜中にこっそりブルーリングに飛んでいるのは皆が見て見ぬフリをしている。


この2ヶ月でナーガさんの冒険者復帰、マールの商業科編入、洗浄付きトイレの試作、醤油の発見、爪牙の迷宮で手に入れた”光る杖”と”ミスリルナイフ”の鑑定、などいろんな事があった。

それはまた別の機会に話すとして今は風呂だ。


「先に使い方を説明するので、女性で入る方は夕食後、風呂場に来てください」


女性陣から声は上がらないが、このプレッシャーからオレは全員が参加する事を確信した。




夕食後----------




新しい風呂場の前には母さん、アシェラ、マール、ファリステア、アンナ先生、ユーリ、クララ、ノエルが立っている。

何故かノエルが増えたのは謎だが、面倒なので突っ込まない。


新しい風呂場は建物が木製でどこか温泉旅館を感じさせる落ち着いた造りになっている。これはオレが強硬に主張したからだ。やはり風呂とは眼でも楽しめる物で無くては。そして肝心の風呂場なのだが、入口は男湯と女湯に別れているが、中は混浴になっている。


何故、混浴になっているか……それは普通の大浴槽、露天風呂、サウナ室、サウナ用の水風呂、ジェットバスと調子に乗って種類を増やし過ぎたからだ。


この量の風呂を男湯と女湯それぞれに作ると、場所がどれだけあっても足りない。

今回、自分で風呂を設計してみて、スーパー銭湯の敷地がでかい理由を、身を以て知る事が出来た。


早速、女性陣に新しい風呂の説明を始めていく。風呂は入ってすぐに大浴槽(5人が一度に入れる)が真ん中にあり奥にサウナ室と水風呂、右手にジェットバス、左手には外へ出る扉があり外には露天風呂がある。女性にも大丈夫なように外に出る扉の横には、湯着が置いてあるので好きに使って欲しい。


「………と言うように今までのような風呂は露天風呂になりました。覗かれる心配をされる方は湯着を着て露天風呂を楽しんでください」


女性陣は湯着を実際に持ってみて透けないか、ポッチが浮き出ないかなど真剣に調べている。


「では露天風呂と普通の風呂は良いとしてジェットバスとサウナの説明を……」


ジェットバスはマッサージ効果、浴槽に付いているボタンを押せば5分間泡が出る。これは魔法のエアハンマーを応用して作ったオレの魔道具1号機だ。ローザに教えてもらいながらではあったが、設計から制作まで自分1人でやり切った。


完成した時の達成感は本当にヤバく、本気で使徒をエルに押し付けて魔道具職人になろうか考えたほどだ。


「……ジェットバスの説明はこれで良いですね。次はサウナですがこれは本当に危ないので1人では絶対に入らないでください」

「何で1人はダメなのよ」


「中は汗をかくために茹だるような暑さにしてあります。万が一、意識を失うと、そのまま死亡事故になりかねないからです」

「もう少し涼しくしたら?」


「それじゃあ汗をかかなくて効果が無いじゃないですか」

「それもそうね」


「サウナは耐えられても5分以上は入らないでください。5分で一度出て水風呂で体を冷やすと気持ちが良いですよ」

「水風呂?まだ春の、この時期に?」


「はい。入りたくなければ入らなくても良いです」

「……分かったわ」


「後は心臓の悪い人は止めた方が良いですね」

「心臓?」


「あー、年配の人ですかね……」

「ふーん……」


「せ、説明は以上です。僕はお爺様とエルを呼んできます」


オレは女性陣から逃げ出した。氷結さんは変な所で鋭いから困る。





爺さん、エル、と一緒に風呂に入り、まずは真ん中の風呂で体を洗う。今回エルはオマケなので、適当な風呂に入ってもらい、爺さんにはジャグジーを体験して貰った。


「お爺様、このジャグジーは泡が出てくるのですが、その泡にマッサージ効果があります」

「入らせて貰おう」


「はい。湯に入ったら、このボタンを押すと泡が出ますので凝っている場所に当てて下さい」


爺さんはボタンを押し泡を出すと腰やら背中に当てている。

言葉は無いが、表情は気持ち良さそうなので喜んでいるようだ。


5分すると泡が自動で止まった。


「もう終わりか?」


もっとジャグジーに入りたそうだか、まだ露天とサウナが残っている。


「今回はテストなのて一通り試して貰いたいです」

「そうか……」


寂しそうにジャグジーを見ないで欲しい。オレが悪いみたいじゃないか!


「次はサウナです。限界だと思ったら出て下さい。本当に危ないので無理は厳禁です」

「分かった」


サウナはエルも一緒に入り3人だ。

サウナ室に入るとモワッと熱気立ち込めている。


3人で座るがサウナは、まだまだこんな物じゃない。

隅に置いてある焼石に柄杓で水を掬いかけてやる。


すぐに蒸気になり部屋の温度と湿度がぐんと上がった。

さらに、もう一回……また温度と湿度があがる……


「アルド。これはどれぐらい入っていれば良いんだ?」

「限界と思うまでです。危ないので無理はしないでください」


そうして全員でサウナに入って5分が経った。


「お爺様、エル、5分経ちました。一度、出ましょう」

「分かった……」

「はい……」


サウナから出て水風呂へ3人で入る。


「これは……良いな……」

「兄さま……気持ち良いです……」


どうやら2人はサウナが気に入ったらしい。

しかし何度も言うが今回はテストだ。露天も試して貰わねば。


「では最後に露天に行きましょう」


2人は名残惜しそうにオレの後を着いてくる。


オレは湯着は要らない。2人に聞くと2人も要らないらしい。

早速3人で露天風呂を堪能する。


「前の風呂は桶だったが、これは地面を掘って岩を敷き詰めてあるのか……これも良いな」

「気に入って貰えて嬉しいです」


露天は少し浅めにしてあり、オレで肩が少し出る程度。爺さんは胸の半分が出ている。


「お湯の深さは魔石の消費を抑えるために浅めにしてあります」

「そうか。冬だと少し寒いかもな」


「そうですね。改良点に上げておきます」

「ああ」


露天はのぼせないので、つい長湯をしてしまう。


「そろそろ出ましょうか」

「そうだな」

「はい」


「気になった点を明日以降でも良いので教えてください。勿論、気に入った点でも良いです」

「分かった」

「はい」


オレ達は風呂上り特有の心地よいダルさを感じながら建物から出て行くと、そこには女性陣がギラギラした眼でオレ達を待っていた。


「す、すみません……お爺様に説明するのに少し長湯してしまいました……」

「す、スマン。少々、長湯をしてしまったようだ……後はゆっくりと入ってくれ……」


爺さんの言葉に女性陣は笑顔を浮かべ、優雅に一礼し女湯へと入っていく。


「アルド……お前は淑女達の業に焼かれるかもしれんな……」

「お爺様?それはどういう意味ですか?」


「淑女達の美に対する執念は、時に思いもよらん事をしでかすと言う事だ……知らん女には気を付けろ」

「はい……僕にはよく分かりませんが女性には気を付けます……」


爺さんはオレをチラリと一瞥して、笑いながら屋敷へ入っていった。





女性陣が入って2時間弱……いつもまで経っても出てこない。オレは流石に心配になってきていた。マールが心配なようでエルも隣にいる。


「いい加減、出てこないとおかしい」

「そうですね……」


「ちょっと呼んで見る」

「はい……」


「おーーーーーい。大丈夫かーーー?」

「マーーール!大丈夫ですかーー?」


オレ達が大声で呼びかけると丁度、女性陣が女湯から出て来るところだった。


「あんまり遅いので心配しましたよ……」

「ごめんねぇ。順番に全部を体験してたら遅くなっちゃったわ」


母さんは口では謝るが、絶対に悪いと思っていない。オレには分かる!


「まあ、良いです。全員、おかしな場所は無いんですよね?」

「どう、みんな?」


全員から”おかしな場所”は無く”気持ちが良かった”との返事をもらった。


「そうですか。湯冷めしないようにして下さいね」


女性陣が屋敷へと入っていくのと交代に、ノエルがメイドや女性兵士に風呂の使い方を説明している。

メイド達はこれから風呂に入るようだ。


サラとローザ親子の姿も見える。喜んで使ってくれているようでオレも嬉しい。



魔石の消費は痛いが1週間、風呂を稼働させて改善点を洗い出すつもりだ。

それから直せる改善点は修正して、まずはサンドラ伯爵家を招待する。


オリビアとルイスという、風呂の魅力に取り付かれた味方がいるので気持ちは楽だ。

思う存分、プレゼンをさせて貰おうじゃないか。





”第1話 プロローグのあとがき”にWifuLabs様のAIで作ったイラストを掲載してありますので見て貰えると嬉しいです。


次話は翌日8:00に掲載の予定です。

ブックマーク、高評価を頂けるとオラが小躍りして喜びますので是非、押してやってくだされ(*'ω'*)

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