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9話


「ただいまー」


分厚い書類を片手に無事に帰宅。


......というか俳優として入るってのになんで歌手とかアイドルとかやるん!??

意味がわからんのよ!

まぁ、良いんだけどさぁ............


「ハァ......」

「お帰りー、お兄ぃ、もしかしてオーディション落ちちゃった?ヨシヨシしてあげようか?」


靴を脱いだ頃に奥から義妹が出てくる。


こいつは不知火 春、俺とは同い年で、実は母さんと父さんは再婚同士でその連れ子が俺と春ということなのだ。

と言っても俺も春も赤ちゃんの頃に両親が再婚したということもあって普通の兄妹といった感じなのだが。

あと特筆して言うのであれば何故か心音と春は仲があまり良くなかった......ような気がする。

何故か分からないが俺を取り合って喧嘩しているうちに二人ともあまり話さなくなったのだ。

だから三人一緒で遊んでいる記憶はあまり無く、二人っきり、二人っきり、とした感じで棲み分けが行われていた。


「合格はしたわ、それよりも俺は俳優になりたかったんだがなぁ、いや、俳優にはなったけど俳優以外のこともやるらしい」

「え、合格したの?凄いじゃん!ちょっと待って、母さん!!!アキ兄がオーディション合格したってぇ!!!」


ドタバタと奥へと走っていく。

本当にあいつは騒がしいやつだ......


苦笑いしながらリビングへと向かった。


「おめでとうアキちゃん、これから厳しい世界で生きていくのだろうけど頑張って」


リビングに入ると母さんが近づいてきた。


ちなみに母さんの方が春の母で俺は父さんの方の連れ子だ。


母さんの名前は不知火 凛 父さんが不知火 誠。

元々母さんは中添 凛だったと子供の頃に聞いた記憶がある。


「なんか言葉少なめで冷たくない?泣いちゃうぞ?」

「違うわよ、このくらいにしないと喜びでアキちゃんに飛びついちゃいそうだもの」


それはそれでヤバいのでは......


「ただいまー」


ん?父さんが帰ってきたか?


「あなたー、アキちゃんが合格したって!」

「本当か!まぁ、そうだよな!暁斗は努力しまくってたもんな!」


うぇへーい↑↑といったテンションで二人ともなっている。


「お兄ぃ、あれどうにかした方が良くない?」

「そ、そうだな」


あまりにも見ていて困惑するような状態をどうにかしようと思った時に書類があるのを思い出した。


「父さん、母さん、そいえば事務所に入る上でいくつか書類貰ったんだけどその中でも急ぎのやつがあってさ」


ごそごそと書類の封筒を漁って分厚さの大半を占めていた高校のパンフレットを渡す。


「俺、高校移らないと行けないらしいんだよね」


そう言って俺も初めてパンフレットを見た。


私立鮫島高等学校!!?


滅茶苦茶有名な高校じゃないか......

小中高一貫で芸能科があることから芸能人が多くいる高校じゃん。


え、俺そんな高校に行くの?


「あらあらまぁまぁ、ここってかなり有名な高校よね」

「元々今の高校から移るだろうとは思っていたがまさかここまでの高校とは、暁斗、お前ってすげぇんだな」


え、なんで褒められた?

いや、嬉しいけども。


だが、ここで劇的に反応を変えた人物が一人居た。


「えぇ!!!?お兄ぃ、高校変わっちゃうの!!?私頑張ってお兄ぃと一緒の高校に入ったのに!」


義妹の春だ。

こいつは絶対に俺と一緒の高校に入ると言って同じ高校を受験して入ったのだ。


「でもまぁ、しょうがないだろ?俺が夢を叶えるために行くんだから応援してくれよ」

「まぁ、応援はするけどさー......」


んー、と唸りながら下を向くと、いきなりバッと顔を上げると。


「私も芸能人になってお兄ぃと同じ高校に行く!」

「は、はぁぁ!!?マジで言ってんのかよ!」


う、嘘だろ!?ってかそんな簡単になれる訳が無いだろ!

昔から俺の真似をして俺が練習している隣で一緒にしていたとは言え俺よりも少しだけ力及んでないんだから難しいだろ!


「あはは、春が本気になっちゃった」

「本当にハルちゃんはアキちゃんのことが好きねぇ」


あらあらうふふと、二人はしている。

いや、待て!俺の時はああやって言ってきたのに春には言わないのかよ!

いや、前に言われた時に擦り切れそうなほど頑張ってる俺に覚悟を問うただけだって聞いたけども!


......この話を聞いた時は前世の時の二人も同じだったんだろうな、諦めさせようとしたんじゃなくて、信じていたから言ってきたんだろうな、と思った。


つくづく俺の前世での行動が悔やまれる。

だがまぁ、自分磨きの時間が貰えたと思えば良いのだろうか?


「確か明日がお兄ぃの事務所のアイドル志望のオーディションだったよね!ちょっと受ける!電話する!」

「おい!そんな急に!」


ドタドタドタバタバタバタ!


「は......」


話を聞けよォ..................


というかオーディションを受けるのにこんなギリギリに受け付けてくれるわけねぇだろ......

確かこの次のオーディションは半年後だったか?


ドタドタドタバタバタバタ!


「お兄ぃ!明日頑張るから!」

「......は?」

「なんかお兄ぃの義妹って言ったら是非とも来てくれって言われた!」

「ちょっ、誰に?」

「なんか、弥生大地?って人!」


あの人って奴はーー!!!!!


ブックマークとか評価をしていただけると作者が嬉しくなるのでよろしくお願いします!


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