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10話


翌日、考えるだけ無駄なので父さん達には書類の必要なところを書いてもらって高校に送る書類はポストに投函してきた。


あとは事務所に出す書類を事務所に出しに行くだけだが、大地には文句を言わねぇとな。


そう決心し事務所に向かっていた。


「ふぅ、にしても事務所って意外とでけぇよなぁ」


やっと事務所についたのだが普通に思った感想を言う。

まぁ、マネージャーや、所属タレント含め様々な人が集まるのでデカイのは当たり前なのだが。


中に入ってくと受付がある。

というか、俺に届けにこいって大地言ってたけど忙しくないんかね。


「あの、書類を出しに来た不知火暁斗です」

「え?君が不知火暁斗?わ、分かりました、ちょっと待ってくださいね」


受付の女性は驚いた様子でどこかに連絡しているようだ。


少しすると大地が来た。


「よう暁斗、書類を出しに来たんだって?とりまついてこいや」

「はいよ」


大地についていっていると何故か周りからの視線が多いことに気がついた。


「なぁ、大地、俺すげぇ見られてるんだけどなんで?」


ざわざわざわ


「あいつ弥生社長にタメ口で喋ってるぞ?」

「なんでも弥生社長本人がそうしろって言ったらしいわよ」

「マジかよ......さすが、あの一枠しかない切符を掴んだ男だな、信じられん」


「まぁ、俺が元々男優部門には一人しか入れないし、その一人は俺の弟子にすると言っていたからな、どんなやつか気になるんだろ」


そんなに特別扱いするって言ってたのかよ......

というかなんだが


「なんで大地は俺に自分を超えろって言ったんだ?」

「ん?」


こちらに振り向いた大地はシンプルに疑問の顔をしていて。


「俺が1番最後に出る作品は俺を超える俳優を主役として、俺が脇役としてでる作品がいいからな」


んん?


とどのつまり


「自分の引退作品の主役が欲しいってことか?」

「まぁ、そういう事だな、出来れば主役がお前で俺がその相棒役的な位置なのが1番いい」


そういう理由かよ......

正直に言うと意味がわからんというのが俺の気持ちなのだが......

もしかしたら大地は自分より上を知らないからこそ自分に並び立つ者超える者を見たいのかもな。


「ほら着いたぞ、ここにいる事務員に出せば入所だ」


いや、大地本人に渡すんじゃないんかい。


出てきた事務員の人っぽい人に書類を渡してそれだけだった。

もう用事も無いので帰ろうと思った時に大地が、学校に通い出すのは恐らく月曜からだが、その日学校が終わったら会いに来いとの事。

なんでもいまから仕事探しとくから絶対来いよだそうだ。


「仕事......か......」


なんか感慨深いものがあるな......


「あの......」

「ん?」


いきなり声をかけられたので見てみると、昨日オーディションの前に震えていた少女がいた。


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