良き友、良き仲間
はい!こーんばーんわーww
もっくんでっす(__)
さてさて、大和の言葉に気付いた忍は??
そして、忍にひっそりと近づく影が?!
ではでは、どうぞw
山崎との一件があった夜、俺のケータイに大和からメールがあった。
『今日、午後早退しただろ。どうした?』
うっわー…
言うべき?これ…
言ったら怒られるなー…でも言わないとしつこいよなー…
『なんでもねーよ。体調不良。』
よし。送信。
…
ブーブーブー…
早っ
『嘘つけ。』
うぐっ。
ばれてる?
どーしようかこれ…
やっぱ言った方がいいよな?
いちよ心配してくれてんだと思うし…多分。
『今からそっち行ってもいい?』
送信。うーん…
なんて言えばいいのかな?
襲われましたーって?
…
ないない。
『いいよ。』
うわぁ。
本気でどうしよう。
勢いで言っちゃったけど…
も、もうどうにでもなれ!
…
やっぱいやだな…
俺はそんなことを考えながら自室から出て二つ隣の椎奈の部屋へと入った。
椎奈の部屋はちょうど真ん前が大和の部屋で、よく窓伝いに遊びに行っていた。
ガラガラ…
窓を開けた瞬間、夜の冷え込んだ空気が鼻先を掠めた。
「うっわさむっ。」
向かいの窓をノックするとたるそうな音と共に窓が開いた。
「いい?」
「いい。」
短く答える大和も少し寒そうに肩を震わせた。
「…っつーか、さっさと入れ!」
飛び込む態勢になろうとしていた俺の手首を大和が掴む。
そのままグイッと俺は転げ込む。
「ぐわぇぁ!」
一回転をして、床に仰向けに寝転んだ俺を大和が見下ろしてきた。
「ってーな…。」
「お前が行動おせーんだよ。」
自分で言うのもなんだが、俺はケンカは強い方だ。
俊敏性、瞬発力、柔軟性、持久力。
どれをとっても俺は上位の方にいた。
街の不良ならだいたい束でかかってきてものせる位だ。
だが。
俺はスピードで大和に勝てたことがない。
どんなに気を張ってても、大和の「素早い」通り越してマシンガンみたいな動作についていけた試しがない。
「大和がはえーんだろ…。」
「なんか言ったか?」
「いいえー。」
俺は起き上がるとベッドに腰掛けた。
大和の部屋はい・が・い・にきれいだ。
物がある程度整理されている。
大和はベッドに乗るとだるそうに横になった。
「で?何があったんだよ?」
「あーっとな…。」
言えるか?
男の俺が男に襲われたなんて…
「何?山崎に告白でもされたか?」
ニヤリ、と意地の悪そうな笑みを浮かべる大和。
こ、こいつ…!
…
ここは我慢だ。
まずは話をしなくては…
そのために来たんだから。
「わ、笑うなよ?」
「ああ、いいけど。」
軽っ。
ぜってーなんか言うだろ!
「ぉ…れた。」
「あ?聞こえねーって。」
「だから!お…われた。」
「は?何?割れた?だからなんだよ?はっきり言えって。」
「だから!!襲われたんだって!」
…
「は?」
は、恥ずかしい…
笑われる…
一瞬の沈黙の後、大和はゆっくりと口を開いた。
「何…それ。」
え?
笑われるかと思っていた俺は驚いて大和の方を見た。
「それで…何された?」
何の感情も籠っていない声で聞かれ、俺は悪寒を覚えた。
「何も…キスされそうになったけど反撃して逃げた。」
隆平の事は…言わなくていいよな?
めんどくせーし。
「…何で、俺に言わねーンだよ?」
「え、だって…お前に言ったら怒んじゃん。」
「当たり前だろ!」
俺が言うと同時に、大和が声を張り上げた。
「俺の忠告無視したくせに何かされてから気づいてあげく怒るから言うのが嫌だ?!怒らねーわけねーだろ!!」
え…
「何で…お前がそんな怒ってんだよ…?」
被害者でも、加害者でもねーのに…
「だから!!」
大和は叫ぶと勢いよく立ち上がった。
「心配なんだよお前が!」
!!
そう言うと、大和は顔を隠してしゃがみこんだ。
「お前…俺が話しても気にしないし、自分のこと強いと思ってるから…実際強いけど…自覚が足りねーンだよ…椎奈守ってばっかで自分の事考えねーし、そのくせ変なトコで抜けてんし…。」
それは、初めて聞いた大和の心の内だったのかもしれない。
そして同時に――――
「大和って、俺の事よく解ってんのな。」
膝の間から顔を覗かせて大和は力なく微笑み、そして呟いた。
「当たり前だろ…」
「何年、ダチやってると思ってんだよ…。」
その時、俺はえらく久しぶりに、泣きたくなった。
そしてその夜は、いつも見る夢は見なかった。
はい!と、いうことでー
いやーいい話でしたww
大和いい奴w
それではまた今度m(__)m




