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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第十四章 長いものには巻かれるものらしい

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第73話 自主的に出勤することに

「アメリア、仕方ねえから手伝ってやんよ。アタシは心が広いからな。神前も結構やる気みたいだし。登場人物のモデルとデザイン絵師が揃うんだ。感謝して後でそれ相応の礼をしろよ」 


 かなめは諦めがついたと言うようにそう言うと視線を誠に向けた。


「またキャラクターの衣装のデザインのやり直しとか微調整とかしますから!本人が居た方が僕もイメージがわきますし!」 


 かなめの言葉に誠は付け加えるようにそう言った。


「そうだな、神前曹長のキャラにはまだエロスが足りない。僕とリンの衣装はもう少しエロティカルなデザインに変更してくれると嬉しいのだが……」


 かえではすっかりやる気になって、変な方向で誠に注文を付けてきた。


「じゃあ、朝食ね。それとカウラちゃんの車は四人しか乗れないから……」


 朝食のトレーを取って座ったアメリアはそう言うととりあえずみそ汁に手を付けた。 


「私の車がありますから。かえで様のロールスロイスなら十分乗れます。私の運転技術は最高ですから安全に皆さんを隊までお届けできますよ」 


 黙って状況を見守っていたリンの言葉にアメリアが満足げに頷いた。


「そうね、それじゃあかえでちゃんはリンちゃんの車で移動。私達はカウラの車で四人と。足の確保とスタッフの確保は完了。それじゃあ朝食にしましょう。かえでちゃん達は食べたんでしょ?ああ、お腹すいちゃった、さっき誰かさんが追い回したりするから」 


 そう言いながらアメリアはサラの失敗作のスクランブルエッグ状態の目玉焼きに手を伸ばした。カウラは両手を広げてお手上げと言うようなしぐさをしてその後ろに続いた。すっかり主導権をアメリアに取られて、かなめはただ不味そうに味噌汁をすすった。


「休日。つぶれてしまいましたね」 


「まったく……何が悲しくて非番の日に隊に行かないといけねえんだよ」 


 いつものようにアメリアに仕切られたことに不満を吐き出す場所を探すようにぶつぶつとつぶやきながらかなめがそのまま味噌汁を飲み干した。島田とサラはそんなかなめを同情の視線で見守っていた。



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