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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第五章 もとをただせば

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30/201

第30話 含蓄のある趣味人の意見

「キャストを決めるのは後でだろ。じゃあ……クラウゼ。貴様はどうしたいんだ?最後に言うって言ってたな?言ってみろ」 


 カウラの質問に自信満々で口を開くアメリアだった。


「まず『萌え』と言うことでランちゃんは欠かせないわね。色は当然ピンク」 


「げっ!戦隊モノのピンクはお色気キャラだろ?それこそ、リンとかの方が似合うだろ?」 


 ランはすぐさま視線をリンに向けた。


「色気と言う意味でかえで様を差し置いて私がそのような……私は辞退します」


 激しく首を振ってリンは出演そのものを辞退した。


「ランちゃんの言うことも一理あるわね。でも、リンちゃんが嫌がるなら、こういう役を押し付けるには最適な人材であるパーラに任せましょう」


「アイツはなんでもアメリアの面倒ごとを押し付ける対象なんだな」


 かなめはそう言うとすぐにアメリアに視線を移す。


「そしてクールキャラはかえでちゃんでしょうね。ブルーのナンバー2っぽいところはちょうどいいじゃないの。それに美形だし……男女を問わず人気が出るわよ。それに影の薄い緑は誠ちゃん」 


 アメリアはかえでを持ち上げておいて誠で落ちを付けた。


「僕ってそんなに影薄いんですか?そんなに存在感無いですか?アメリアさんもひどいこと言いますね。アメリアさんには僕はそう言う風に見えていたんですね」 


 そう言いながら誠は弱ったように苦笑いを浮かべた。さらにアメリアは言葉を続けた。


「そして黄色の怪力キャラは……当然リアル怪力のかなめちゃん!サイボーグの馬鹿力を机を壊す以外に使えるなんて本望でしょう」 


「てめえ、外出ろ!いいから外出ろ」 


 そう言って指を鳴らすかなめを完全に無視してアメリアは言葉を続けた。


「なんと言ってもリーダーシップ、機転が利く策士で、カリスマの持ち主レッドは私しかいないわね!」


 アメリアは高らかにそう言い放った。場は一気に空気が冷たくなっていくのを誠は感じていた。


「おい!お前のどこがカリスマの持ち主なんだ?ちゃんとアタシに納得できるように説明しろよ!オメエはただのオタク。それ以上でもそれ以下でもねえ!」 


 叫ぶかなめを完全に無視してアメリアはどうだという表情でかなめを見つめた。


「なるほどねえ、よく考えたものだ。もし神前の意見となったら頼む。それじゃあ……それでお前は実際何がしたいんだ?今のは神前の意見だ。貴様の意見では無い」 


 カウラは彼女達のどたばたが収まったのを確認すると、半分呆れながらアメリアの意見を確認した。



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