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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第四章 自主映画会場に着いて

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第23話 コスプレする『特殊な部隊』

「おい、大丈夫なのか?受付の方は。主だった受付に居たメンバーがこっちに集まってきちゃってるじゃねーか。遅れて来る客とかの対応はどーするんだ?」 


 心配そうにランがアメリアを見上げていた。


「大丈夫よ。菰田君が仕切ってくれるそうだから。それと応援できた白石さん達のパート陣がオタクの人達を上手く言いくるめてなんとかなってるみたいだから。安心して」 


 その視線はダンボールを手に更衣室に入ろうとするかなめに向けられた。


「早く着替えて見せてよ。久しぶりにキャプテンを見たい気が……」 


 アメリアがそこまで行ったところでかなめが髪をとかしていたブラシを投げつけた。


「テメエ等!後で覚えてろよ!テメエはただ射殺するだけじゃ済まねえな。機銃掃射で挽肉にしてやる」 


 かなめは捨て台詞と共に更衣室に消えた。アメリアは自分の額に当たったブラシを取り上げてとりあえずその紺色の長い髪をすいた。


「あのー、僕はどこで着替えればいいんでしょう……」 


「ここね」 


「ここだな。そして、パンツ越しに見える君の自慢のモノを僕にも見せて欲しい」 


「ここしかねーんじゃねーの?あと、日野。ろくでもねーことは言うな」 


 誠の言葉にアメリア、かえで、ランが即座に答えた。


「でも一応僕は男ですし……」 


 そう言う誠の肩にアメリアは手をやって親指を立ててみせた。


「だからよ!ガンバ!」 


 何の励みにもならない言葉をかける彼女に一瞬天井を見て諦めた誠はブレザーを脱ぎ始めた。


「あのー……」 


『何?』 


 誠をじっと見ている集団。


「そんなに見ないでくださいよ!」 


「自意識過剰なんじゃねーの?ああ、自信あるんだったな。オメエのはデカいからな」 


「そんなー……クバルカ中佐!」 


 一言で片付けようとする副部隊長に誠は泣きつこうとした。だが、大野もニヤニヤ笑うだけで助け舟を出す様子も無かった。


 ついに諦めた誠は仕方なくズボンのベルトに手をかけるのだった。



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