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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第四十五章 物語の結末

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第194話 仕上げに向っての再開

 スキップでもはじめそうなアメリアの後に誠は続いて進んだ。


「楽しそうですね。映画を撮るのってそんなに楽しいですか?いつもゲーム作りの時はもっと難しい顔してるのに」 


「そう?でも映画作りは楽しいわよ。ゲーム作りは売り上げが絡むからどうしても本気になっちゃって楽しめないのよ。それに規制とかあるでしょ?あんまりエロ過ぎると警察から文句言われるし」 


 軽快な足取りでアメリアはパーラの背後に回り胸に手を回した。そして両手でパーラの胸に手を回した。


「何すんのよ!この変態女!」 


 アメリアなりのスキンシップにパーラのチョップが加わった。パーラには叩かれてもアメリアは気にする様子も無くパーラの胸を揉みながらそのまま会議室に入った。


「よう、ラストは俺に任せろよ」 


 そう言いながら新藤は冊子をアメリアに渡した。そこでアメリアが明らかに不機嫌そうな顔になるのを誠は見つめていた。


「何よ、これ」 


「台本だろ?他に何に見えるんだ?」 


 新藤はあっさりそう言うと誠とパーラにもそれを渡していつものモニターの並ぶところに腰掛けた。


「アメリアのを没にして新藤さんのを使う訳か。素人とプロ。比べてみれば違いは一目瞭然だから当然だな。これでかなりまともになる」 


 そのカウラの言葉にランまでもが頷いていた。アメリアの台本を没にする。確かに思い出してみれば小夏とランのキスシーンを入れると言うラストの案はさすがに無理があった。


「ちょっと!私の立場は!」 


 突然自分の台本を没にされたアメリアは怒りに駆られてそう叫んでいた。


「今まで好き勝手やったんだ。十分楽しめただろ?ハチャメチャな作品になるとは思ってはいたが、アメリアに好き勝手やらせるとここまでひどくなるとは正直思わなかった。アタシの見通しが甘かった」 


 冊子を開いて視線も向けずにランがそう言い切った。アメリアはがっくりと肩を落とした。



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