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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第三十八章 すべての恋はフィクションです

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第160話 いつもは責められる人なのに

「おのれ、メイリーン将軍!狙っていたな!確かにここならば人気も無い。僕が助けを呼ぶことも無い。だが、それが逆に貴様の命取りとなる!ここならば僕が魔法を使っても誰にも迷惑は掛からないからな!」 


 誠は何とかカウラを見つめていたいと言う欲望に耐えて、視線を敵に向けた。上空に滞空して見下すような視線を落としながらリンは高笑いをした。そしてその隣で地面に両腕から伸びる蔓を操っている怪人役の春子が見えた。


『ここら辺の状況の説明が良く分からなくて没になったんだよな……第一人気が無いからって暴れたらだめでしょ。魔法使いなら結界を張って周りから自分を見えなくするとかそう言う芸当が有っても良いと思うんだけどな……まあ、アメリアさんとしてはそっちの方が良いのかもしれないけど』 


 誠はそう心の中でツッコんだ。春子が全身の棘を立ててにらみつけたと思うと一陣の風が吹いた。両手を掲げて魔方陣を展開するがすぐに破られた。そして全身の衣服に蔓に生えた棘が刺さり、次第に赤い血が滲み出した。


「誠二さん……」 


 額から血を流しながらカウラは誠に手を伸ばした。誠は手にした小さなペンダントを握り締めながら悩んだ。


「くそ!このままでは!」 


 突然春子の右腕の蔓が伸ばされた。その一端が誠の左肩を捉え、棘が肉へと食い込んだ。そして誠の腕の皮膚を引き裂いた部分から吹き出た血でカウラは頬を濡らした。誠はぎりぎりと蔓は誠の左腕にめり込み上空であざ笑う怪人役の春子に吊るされようとした。


 その時突然、蔓の根元に光が走った。


「何!」 


 勝利を確信していたリンの表情が驚きに満たされた。その周辺を目にも留まらぬ速度で飛んでいる光る弾、マジックボールを操っているのはサラだった。牽制で放った魔力弾でリン達を翻弄した彼女はそのまま鎌で魔力弾に対抗して伸ばされた太い蔓を次々と切り刻んでいった。


「大丈夫!お姉ちゃん!」 


 上空で暴れているサラに変わりカウラの後ろには魔法少女の衣装の小夏が立っていた。


「何!何が起きてるの!」


 カウラはいかにも信じられないことが起きていると言うように小夏とサラの行動を見つめていた。


「これだけじゃ終わらないんだからね!」


 小夏はそう言うと魔力弾で誠に絡みついた蔓を撃ち抜いた。


 蔓はあっという間に消し飛び、なんとか誠も地面に放り出された。


「来てくれたのか!君達が!」


 すぐさま立ち上がった誠は隣に倒れこんで震えているカウラを支えながらそう叫んだ。



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