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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第三十七章 撮影は延々と続く

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第156話 呼び出された女将

「あれ?女将さんじゃんよ、あれ。今日もアメリアに呼び出されたんだ。毎度ご苦労なことだな」 


 かなめの言葉で二日酔いで視界のぼやけている誠は昨日、撮影に使った会議室に紺色の留袖姿の家村春子が入っていくのを知った。


「また呼び出したのか?本当にアメリアは遠慮と言うものがないな。春子さんもいくら常連客の頼みとは言え毎日夜遅くまで店を切り盛りしてその後でこんな朝早くから隊にやってきていては身が持たないだろうに」 


 カウラは呆れながら誠を見つめてきた。立ち上がってしばらくは胃の重みが消えて楽になって誠はそのまま先を行くかなめについていった。


「あ!」 


 女子トイレからの突然の声に誠が目を向けた。そこには中学校の制服姿の家村小夏がいた。


「ヘンタイ!」 


 誠にそう言うと小夏は会議室に駆けていった。それを見てかなめはにんまりと笑った。


「小夏ちゃんにも僕はなんかしたんですか?言ってくださいよ。もうこれ以上恥ずかしい思いをするのは懲り懲りなんですから」 


 何を言い出すか分からないかなめから目を背けてカウラを見つめた。


「貴様は小夏にまで汚いアレを見せつけて威張り散らした。普段のストレスが原因なんだろうな。貴様は脱ぐと私達でなく下の立場の連中をターゲットにアレを見せようとする。以前、西園寺が言っていたが貴様にはまだ『奴隷根性』とやらが残っているのかもしれないな」


 カウラは見下すような口調で誠に向けてそう言った。


「ああ、またですか……はあーあ。僕としてはそんなつもりは……って素面の時に言っても仕方ないですね。これからはビールに変な味がしたら気を付けるようにします」 


 大きなため息をつくと誠の足取りはさらに重くなった。さらにさっきは楽になった胃が別の意味で重くなるのを感じた。


「でもいいじゃねえか。アタシとしては貧弱な男のアレを見るよりは神前のでかいアレを見る方が好きだぞ。まあ、一番見たがってるのはかえでだがな」


 仕掛け人のかなめは相変わらずご機嫌でそう言った。


「お姉さま。僕を呼びましたか?」


 下ネタに走る姉に突っかかって来たのは他でもないかえで本人だった。隣にはいつも通りかえでの愛人であるリンの姿もある。


「いやあ、昨日また神前の野郎が脱ぎやがった。オメエも見たかったろ?神前のアレ」


 いやらしい表情でかなめは妹に言い寄った。


「僕は見慣れていますから。以前、リンを神前曹長の部屋に深夜に侵入させまして、眠っている神前曹長に薬を使って性的に一番興奮した状態のアレの姿を3Dで写真に撮ったものを使ってうちに再現した模型が有ります。それにその際に神前曹長の精液も採取いたしまして、それを大量に培養して……」


 誠は自分が明らかに青ざめていくことを自覚した。恥ずかしいを通り越してかえでとリンのやっていることは明らかに性犯罪である。そしてその模型と自分の精液の使用目的をかえでが毎週送ってくる動画で知っていた自分に唖然とした。


「テメエは何してるんだ!リンもだ!それに培養したコイツの精液を何に使ってる……ってそれは言うな。大体オメエの考えることは分かる……変態だな、我が妹ながら。それと神前のアレの模型は大量生産してるんだろうな?少し分けてくれねえかな?頼むわ」


 かなめもあきれ果てたようにそう言いながら誠のアレの模型の事については興味が有る様だった。


「神前曹長。毎日、アレを飲むのが僕の健康法なんだ。直接飲める日が来るのを楽しみにしているよ」


 固まっている誠の耳元でかえでは優しくささやいた。


 そんな呆然自失としている誠の前に法術特捜の部屋から出てきたのは嵯峨茜だった。その後ろにいつもおまけのように付いているカルビナ・ラーナ巡査の瞳に軽蔑の表情が浮かんでいるのを見て、さらに誠は消え去りたい気分になった。



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