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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第三十二章 意外な人の意外な一面

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第138話 戦う女が演じる女戦士

「分かった。私は戦うよ!それがどんなに辛いものだとしても!でも私達だけで戦える相手なの?」 


 小夏は不安を抱えながら誠に向けてそう語りかけた時だった。


「ふっ、子供の癖に戦況の分析は得意のようだな。敵は強敵、自分はまだ未熟。それを分かっているのなら戦士としての資格はあるのかもしれないな」 


 そんな女性の声が聞こえた後、部屋にハーモニカの旋律が響いた。


「誰だ!」 


 明石のはいつの間にか開いていた窓に身を任せている革ジャンを来たテンガロンハットの影に向かって叫んだ。


「危ないところだったな。私が機械帝国の手先の時代なら貴様等の命はすでに無かった」 


 そう言ってジャンプして誠達の前に現れたのは前のカットでぼろぼろにされていたキャプテンシルバー役のかなめの姿だった。


『こてこてだよ!たぶんかなめさんはかっこいいつもりなんだろうけど……これじゃあ爆笑モノだよ。甲武国の映画のセンスは大正時代並だって聞いてたけど、こんななの?日本の大正時代の映画って』 


 そんな誠の心の叫びを無視してかなめは立ち上がるとハーモニカを吹き始めた。


「機械魔女キャプテンシルバー。君が来てくれたのか!」 


 誠はとりあえず台詞を言った。かなめはハーモニカを吹くのをやめ、手にしたテンガロンハットを入り口にある木製の帽子掛けに投げる。それは静かに宙を舞い、みごとに帽子掛けに収まった。


 そして素早く誠の前に立つと誠のあごの下をつかんで顔を上げさせた。


「私は必ず借りは返す主義なんだ。力ならいくらでも貸すつもりで来た。それに貴様の言った償わなければならない罪とやらを確認したいと思ってな。そのすべてを見るためにここにやって来た」 


 そう言ってにやりと笑うが、タレ目のかなめがそう言う表情をするととても色っぽいことに誠は気がついて頬を染めた。


「マジックプリンスとか言ったな。私に惚れると火傷するぜ!」 


 そう言ってかなめは颯爽と誠の隣に席を取り、ぴったりと誠に胸を密着させてきた。


 誠はいつもカウラの車の後部座席でかなめにすり寄られてばかりいるのでなぜか隊への出勤風景を思い出していた。



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