仲良しダブルデートなプール♪
プールに行きたいと言ったら、美咲に見つかり、あれよあれよと、プールでのダブルデートになっていた。
「美咲ちゃんとのプール楽しみっ!!」
「だね! 久しぶりだからねぇ……さて、サナさんや。今日は頑張ってきた?」
「ももも、もちろんっ!! 悩んだ末に、可愛い系に走っちゃったけど」
「それはそれで良し!! まあ、私も頑張ってきたので、互いに健闘しましょう!」
女子チームは妙に楽しげだ。
四人が来たのは、町外れにあるリゾートプールである。屋内にあるので、雨に降られても平気なのだが、今日は天気にも恵まれて、心地よい感じだ。
「社長、なんか女子達が盛り上がってるっすー」
「みたいだね。僕らも盛り上がってみる?」
「えー、ただでさえ、社長と比べられて、俺の心は寒空っすよー」
「吉岡もなかなかいい線行ってるけどなぁ?」
「社長と比べたら、もう底辺っす!!」
「それは卑下しすぎ」
そう言いながらも、こちらも楽しそうである。
四人はさっそく、男女に別れて、プールで落ち合うことにして……。
「ああ、やっぱり比べられてるっす……」
水着に着替えた吉岡がため息をついている。
「吉岡もちゃんと似合ってるよ、その水着」
「社長に言われても、嬉しくないっ……早く美咲ちゃん来ないかな」
「そうだね。早くサナ、来ないかな……?」
ここでの話ではあるが、吉岡も悪い顔ではない。むしろ良い方だ。しかし、隣に羅那が並ぶと格の差が出てしまい、やはり劣って見える……らしい。悲しい話だ。
「あ、羅那くん、お待たせ―!!」
「ヨシくーん、来たよー!!」
そこに、水着姿の女性陣がやってくる。
「「!!!!!!」」
まずは、美咲。今日はイケイケらしい。ちょっぴり色っぽいビキニに、腰にはシースルーなパレオをつけている。
で、サナはと言うと、可愛らしい花柄のワンピースタイプの水着を着ていた。胸元がぴちぴちしているのは、気のせいだろうか。
「サナ……こっち来ようか」
「あ、羅那くんの水着姿もいいね!」
サナは気づいていない。
「美咲ちゃん、それはちょっと攻めすぎじゃないっすか?」
吉岡もまた、美咲を隠すようにプールへと向かう。
「ふふん、みんな喜んでもらえたようで、よかったわ!」
美咲はちょっと得意げだ。
「そうだね。羅那くんも喜んでるみたいだし、よかった!!」
「うん、可愛いよ。可愛いけど……」
そっと隣に抱き寄せて。
「絶対に離れるなよ。いいね?」
「ん? あれれ?」
急に距離が近くなって、胸がどきっと跳ねる。
……え、なにこれ、独占欲? サナはちょっと驚いて頬を染めている。
「美咲ちゃんはこれ、羽織っててね?」
「んん? 私、寒くないんだけど?」
吉岡の着ていたシャツを上に羽織られた。
サナと美咲は顔を見合わせて。
「ねえ、美咲ちゃん……私達、やり過ぎた?」
「やりすぎてはいないと思うんだけど?」
首を傾げていた。
二人ともまったく気づいていないけれど、周囲の視線はかなり集まっていた。
……特にサナは、その……胸元が、ちょっとだけ心配なくらいで。
「きゃーーーっ!!」
「たーのしーーー!!!」
「おわあああああ!!!」
「おおお……楽しい……!!」
上から、サナ、美咲、吉岡に羅那である。
四人は、一緒に楽しめる四人乗りのスライダーを楽しんでいた。これなら注目されることも少ないだろうという判断である。
「ひゃああ、楽しいね、美咲ちゃん!」
「うんうん、すっごく楽しいよ。そこのお二人さんも、もう一度、いい?」
「僕は構わないけど、吉岡は大丈夫?」
「あー、たぶん、行けます……長い行列なんで、行列に並んでたら、たぶん、落ち着きます……」
ちょっぴり吉岡がグロッキーではあったが、楽しんでいるようである。
今度は流れるプールで、ぷかぷかと。
「フロートに乗ってぷかぷかするの、気持ちいいね、美咲ちゃん」
「ほんと、なんだかこのまま寝ちゃいそうだわ……」
女性陣は大きなスワン型のフロートに乗って、のんびりしている。
「俺も乗りたいっす……」
「あれは二人乗りだからね。僕は泳ぐけど、吉岡は?」
「ああ、二人を護衛してるっす!」
「ん、何かあったらすぐ呼んで」
ちゃぷんと羅那は、プールで見事なクロール姿を披露していた。
「はううう、美咲ちゃん、美咲ちゃん……羅那くんが恰好いいよ!!」
「はいはい。ホント、羅那くんってば、何やらせても様になるわね」
「そうなの!! メリーゴーランドのお馬さん乗ってた時も様になってたし!!」
「んん!? その話、もうちょっと詳しく!!」
とてつもない話が出てきて、美咲がぐいぐい来ていた。そんな様子を吉岡はのんびりとついていくように聞いている。
「いやあ、こういうのもいいっすね……美咲ちゃんがエロ可愛い……いや、可愛い」
思わず、そう呟いていて。
そろそろお昼と言うことで、カフェテラスにやってきた。
「みんな、お待たせ。いろいろ買ってきたよ」
「ううう、社長、買いすぎ……」
羅那と吉岡の二人で、頑張っていろいろと買ってきたようだ。
「ちょ……二人とも、ソレ……買い過ぎじゃない?」
という美咲をサナは。
「おお、良い感じだね! でも、羅那くん、足りる?」
「ちょ、ちょっと待った!! これで足りないの? ちょっと羅那くん、どんだけ食べるの!?」
「ああ、これくらいなら、まあ大丈夫かなって思うけど」
「そりゃ、焼きそば6パックに、ポテト3つ、から揚げ2つに、カレーが三つ……」
「えっと私達が頼んだのが……」
「カレーひとつに、焼きそば一つよ! それにドリンク一人一つ!! 買いすぎ!!」
「まあまあ、全部僕が出すから、ね?」
「お残しは許さないわよ!!」
美咲の鬼気迫る顔に、羅那は驚きつつも。
「大丈夫だよ、ちゃんと食べるから、ね?」
そして、必要な分だけ食べつつ。それ以外はぺろっと羅那が食べきった。
「社長って……大食いだったんすね……」
吉岡がびっくりしている。
「羅那くん、皆が思うより食べるよ?」
さも当然と言わんばかりにサナが言う。
「つられて、私もちょっと多く食べちゃって、太っちゃうんだよね……」
「それは由々しき事態……食べ過ぎはいけないわよ」
そういう美咲に助け舟を出すかのように羅那は言う。
「まあね、僕は燃費が悪いから……と言うより、うち大食い傾向あるし」
「そういえば……羅那くんのお父さんもお母さんも、お義姉さんも、すました顔して食べてた気がする」
そのサナの言葉に吉岡と美咲がなるほどと呟いた。
意外な面を見られたということで、その後も少しプールを楽しんで、四人はとってもプールを堪能した。
「サナ……この次はプライベートビーチで楽しもうか」
「ふえっ!? プライベートビーチ?」
「いいっすね! そのときはぜひ、うちらにも声かけてくださいよ、社長!」
「な、なんでプライベートビーチ?」
美咲の指摘に羅那は言う。
「他の男の視線がないからね」
そういって、羅那はサナをぎゅっと、背中から抱きしめて見せたのだった。




