❖読書日記『そして暗殺者は虚ろに笑う ―哀しみを失くした青年と嘆きの精霊―』
【作者名】猫屋敷たまる
【作品URL】https://mypage.syosetu.com/1751619/
※R15作品の場合は作者ユーザマイページで※
【ジャンル】ヒューマンドラマ
【作者からの一言】
感情と記憶の欠落した、バンシーに取り憑かれた青年暗殺者が主人公の物語です。
暗殺劇と、依頼人や標的にまつわるストーリーが基軸となっですが、勧善懲悪じゃありません。
普通の人でも依頼であれば暗殺します。
なので、悪を挫くストーリーでない事を念頭に置いて頂けると宜しいかと思います。
あなた、殺したいほど憎い人はいますか?――誰かを思う気持ちはいつも複雑だ。他人から見れば「前向きに考えろ」の一言で終わることも自分のことになればそんな悠長なことなど言ってられない。
憎しみはなかなか消えてはくれない。消えたと思っても心に棲み着いてしまえば抗うことは容易ではない。
もし、その憎しみを晴らすことが出来るとしたらあなたならどうするだろうか?
もし、その憎しみを晴らすことが叶ったとしたら……
あなたは幸せになれますか?
読者として、「こんな感じで読んでましたよ」な私見であります。是非、ええ、作者さんの猫屋敷さんのあらすじも読み、物語も読みーのどう思ったか聞いてみたくなるくらいに胸に刺さる内容であります。
主人公の蓮には不思議な力――"嘆きのバンシー"という精霊にとり憑かれたことによる呪いの力があるのですが、蓮自身どうしてバンシーにとり憑かれているのかわからない。
何故なら、彼には記憶がなかったっ!
物語では、暗殺依頼を信頼のおける仲間たちとこなす中、依頼者たちの心に触れていくことで段々と蓮のこと、また仲間たちの生い立ちなども明かされていく(はず)。
わたくしは、ホラー、特にグロい感じが好きなのでありますが、でも、暗殺方法も楽しいけれどこの物語で何よりも読んでいて良いと思ったところは「人間模様」。まさにジャンル通りのヒューマンドラマかな〜と。
たまに、エッセイジャンルで「人間味」ていう言葉を見ます。内容はそれぞれだとしても、人間味って派手さはいらんし、まさに自分自身が経験したようなこと、または友人知人親兄弟の見たこと聞いたこと。誰しも必ずや……な「リアリティが〜」を何故か探している読者さんがいるのでね、読んでみたらいいよ。――と言ってしまいそうになる。回を追うごとに胸に刺さった棘は何本になりましたか?と尋ねたいぐらいに人の心を追い求めている感じがするのであります。
『そして暗殺者は虚ろに笑う ―哀しみを失くした青年と嘆きの精霊―』
それでは、連載中でありますのでわたくしが読んだところまでの感想お絵描き、解体心緒を書いていこうと思います。
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●旧題『偽物笑顔の暗殺者―バンシーに取り憑かれた青年の行く末―』
タイトルが変わる前に読んでいたので、もし…明後日なことを発言しておりましたら申し訳ありません。




