第58話 断ったら分かっているよな!?
ルイルイからの衝撃のプロポーズ!?
果たして一矢はどうするのか!?
そして他の部員達はどうなるのか!?(笑)
「おっ、俺と結婚してくれだと――――――っ!?」
「そうだ! ヒトヤン様、お前は私の『運命のヒトヤン』だ!」
「ルイルイ! そこは『運命の人』だろっ!!」
「そんな事はどうでも良いが、なかなか素敵な突っ込みだな…」(ポッ…)
「いやっ、俺の突っ込み位で顔を赤くする様なルイルイじゃねぇだろっ!」
「好きになった相手が何をしても素敵に見えるのは、『恋する乙女』としては当然の事じゃないか?」
「なっ...何が『恋する乙女』だ!? さすが『元ポジティ部部長』だなっ!!」
「お~っ! それは私を褒めてくれているんだな!?」
「ほっ...褒めてねぇよ!!」
あぁ~、めっちゃ疲れるぜっ!
今日のルイルイには何を言っても無駄かもしれないぞ……
「ちょっ、ちょっと待っていただけませんかルイルイ!? 先程からとても嫌がっている一矢君に一方的にプロポーズされている様に見えるのですが…。それではあまりにも一矢君が可哀想ではありませんか?」
「ミヨミヨ、何を言っているんだ!! ヒトヤン様は別に嫌がっている訳では無いぞ!! これはただ照れているだけだよっ!!」
「突然のプロポーズに照れているとは思いますが、嫌がっているのも間違いないと思います!!」
おっ!?
美代部長が珍しく強い口調でルイルイに詰め寄ってくれているぞっ!!
美代部長頑張れ~っ!!
「でもなぁミヨミヨ…これはどうしても避けられない運命なんだ。お前みたいな『ブス』で『ノロマ』で『全然面白くもないクズ』は分からないだろうがな!!」
「アッ!! アワ……」
やっ...ヤバい!!
美代部長が『アワ…』って言ったぞ!!
これは間違いなく危険信号だ!!
「ルイルイ!! それは美代部長に対して言い過ぎじゃねぇかっ!!」
「あっ!! ゴメンなさい。ヒトヤン様!!」
「だからその、『ヒトヤン様』って呼ぶのは止めてくれ!!」
「いずれにしても私とヒトヤン様は今日結ばれる日と決まっているんだよ! 何故なら『蟹座』の私は好きな人にプロポーズをしないと死ぬし、『蠍座の男性』であるヒトヤン様はプロポーズを断ると死んでしまうんだからな!!」
えっ...え―――――――――――っ!!??
「ルイルイもあの占いを観てたのか!? そしてアンタの星座は蟹座だったのかっ!?」
「そうだ。つまりはそういう事なんだよ。私もまだこの歳で死にたくはないんでな。それにウマイ具合に好きな相手も居る…。どうだ? ヒトヤン様も死にたくはないだろ? それなら私と結婚して本当に死んだ時に一緒の墓に入ろうじゃないか!?」
……はっ!?
一瞬、ウマイ事言いやがるなと思ってしまった自分が嫌になるぜっ!
それに、舞奈の奴が今にも泣きそうな顔をしているぞっ!!
これはヤバイ!!
占い通りだったら、そろそろ大泣きして家に帰ってしまうところだ!!
「まっ...舞奈! 俺は大丈夫だから大泣きして家に帰るんじゃ無いぞっ!!」
「なっ...何が大丈夫なの!? わ...私は別に悲しく無いわよっ!! 一矢とルイルイが結婚しようがしないが私には全然関係無いんだからっ!!」(グスン…)
ツッ...ツンデレかよっ!?
もう今にも大泣きしそうじゃねぇか!!
あと先輩達の反応はどうなんだ!?
「ハッ…ハハ…。なんか凄い場面に居合わせてしまったなぁ…ハハッ…ハハハ……。これは私にとって今後、『最大の悩み』になるかもしれないぞ…ハハ…ハハ…。でも、確か占いではその悩みは『諦めてください』だったよなぁ……」
菜弥美先輩、獅子座かよっ!?
「ブツブツブツ…。私、一矢君の事、ちょっと可愛いとは思っていたし…少しは気になる存在だったけど…恋愛対象までにはなって無かったのに……。でもルイルイが一矢君に、あんなプロポーズをしちゃったら、ショックのあまり私の中の感情が一矢君の事を『常に気になる存在』になってしまうじゃないの…。ブツブツブツ……」
テッ...テルマ先輩、珍しく長いセリフお疲れ様!!
っていうかテルマ先輩は間違いなく天秤座だよなっ!?
「そっ...そうだったのか!? 朝の占いで言っていた『思い人が他の人に奪われ傷心の一日になる』ってのはこの事だったのか!?……」
子龍先輩、アンタが乙女座かよっ!?
メチャクチャ残念だわっ!!
っていうか何でアンタが『傷心』なんだ!?
全然意味が分からねぇよっ!!
いずれにしてもヤバイ状況だな。
このままでは『ネガティ部』がメチャクチャになってしまいそうだ!!
「さぁ、ヒトヤン様、どうするんだ!? 私とめでたく結婚するか、潔く『死ぬ』かだ」
「断ったからって、し…死ぬ訳ねぇだろっ!!」
でも他の人達がヤバ過ぎる……
「アワアワ……」
「グスン…グスン……」
「う~ん…悩みのレベルが大き過ぎる……」
「とても……気になる……」
「はぁ…。傷心の一日だなぁ……」
「さぁ、ヒトヤン様!! そろそろ決断してくれないかっ!?」
う~ん、どうすれば良いんだ!?
いずれにしても俺はまだ十五歳で結婚できるのは十八歳からだ!
でもそれを断る理由にしてもルイルイは決して諦めないだろなっ!?
う――――――ん……
ガラッ…ガラガラッ
「ルイルイ、そこまでやっ!!」
「!?」
「がっ…が…『元祖ヒトヤン様』~っ!!??』
「何が『元祖ヒトヤン様』だっ!! というよりも、おっ...親父が何でうちの部室に来れるんだ!? 今日は朝から京都に出張じゃ無かったのか――――――――――――っ!?」




