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第164話 はめられた~っ!!

「あーっ!!」


「どうしたの、一矢!?」


「津田先輩に井羅須戸部長と津田弟が付き合っているのかどうか聞くのを忘れてた!!」


「ほとだぁ……それが聞きたくて津田先輩のところへ行ったのにさぁ……」


「でも、まぁいっか!! 二人が付き合ってようが、どうでもよくなってきたしな!! そんなことよりも津田先輩があんな美少女だったってのが衝撃過ぎだよ!!」


 いや、マジで驚いたぞ……

 美代先輩や根津先輩達は津田先輩があんな美少女だってことは知っているんだろうか?


「一矢、さっき津田先輩の顔を見て鼻の下を伸ばしてたでしょ!?」


「はぁ~っ!? のっ…伸ばしてねぇよ!!」


「伸ばしてたわよ!! ほんとアンタって美少女には優しいわね!! 直ぐに壁画を手伝わせて欲しいなんてことも言っちゃうしさ……」


「いや、壁画を手伝いたいと思ったのは普通に俺が絵を描く事が好きだって事だよ。なんか久しぶりに絵を描きたくなったんだ。でもまぁ、美少女に優しいってのは否定できないところもあるかもな……」


「でしょ!? ほら、やっぱり……」


「だからさ、舞奈にも俺は優しいだろ?」


 カァー……!!


(ポッ……)「なっ…なっ…何をシレっと凄い事を言ってるのよ!? ひっ…一矢のバカ~っ!!」



 えーっ!? 今、怒られるとこだったか?

 な…何だよ、舞奈の奴……

 俺を置いて先に帰っちまいやがってさ……


 でもアレだな。『学園祭』がめちゃくちゃ楽しみになってきたぞ。


 『ネガティ部』で『コスプレ喫茶』も楽しみだし、津田先輩の壁画の手伝いも楽しみだし……


 あっ!! そうだ……

 明日、菜弥美部長と『クリエイティ部』に行って『衣装担当』の人に『コスプレ衣装』の相談をしないといけないよな。自分達で衣装を用意するのはどう考えても厳しそうだしな……


 そういえば、今度の『学園祭』には親父や母さんも来るって言ってたよな。

 まぁ二人共、学園の卒業生だし来るのは当然何だろうが、俺としてはめちゃくちゃ恥ずかしいよなぁ……


 特に親父はまた何かやりでかすんじゃないかと、少し不安になってしまうんだが……




 【次の日】


「おい、フツオ~」


「なんだモブオか。っていうか、お前随分と久しぶりだな?」


「久しぶりって何だよ? 毎日、教室で会ってるじゃないか? 俺の出番が少ないのは作者の気まぐれだろ!!」


「いや、言ってる意味がよく分からんけども……んで、何か用か?」


「お前んとこの『ネガティ部』は『学園祭』で『コスプレ喫茶』をやるそうじゃないか? これは『アーカイ部』としても取材のしがいがあるなぁと思ってさ……」


「バカ野郎!! 取材なんて来るんじゃねぇよ!! それでなくてもウチの部員は皆、恥ずかしがり屋なんだからな!! 取材なんかに来られたら緊張して仕事が出来ないかもしれないじゃねぇか!!」


 そうだ。絶対に取材はNGだ!!

 特に人の視線が気になり過ぎるテルマ先輩にとっては地獄みたいなもんあだろう……


「ウチとしては、そういう緊張して仕事を失敗しまくる姿も見てみたいんだけどなぁ……」


「おっ…お前等は悪魔か!? いや、マジで勘弁してくれ!! 頼むから取材には来ないでくれ!!」


「ちぇっ、面白くない奴だなぁ……分かったよ。それじゃぁ、バレない様に取材させてもらうよ」


「それもダメ!!」


 おっ、舞奈!!


「えーっ!? 舞奈ちゃんにまでそう言われちゃうと俺としても考え直さないといけなくなるじゃんかぁ……」


「モブオ、最初から考え直しておけってんだよ!!」



「みんな、どうしたの?」


「よっ聖香、おはよう」「聖香、おはよう」「聖香ちゃん、おはようさん」


「さっきから大きな声が廊下まで聞こえていたけど……」


「いや、モブオの奴がさ、『ネガティ部』で行う『コスプレ喫茶』の取材をやるって言うからさ、全力で拒否していたところなんだ」


「ハハハ、そうなんだ。拒否する気持ちも分かるけど、『アーカイ部』が取材をしたくなる気持ちも分かるなぁ……」


「おーっ!! 聖香ちゃんは俺達の気持ちを分かってくれるんだ~っ!! 有難う!!」


「でも一矢君や舞奈が嫌だって言ってるのに、無理矢理取材するのは『生徒会長』として認める事は出来ないけどね」


 ガクッ……


「ハハハハ!! どうだ、モブオ!? 聖香会長が認めないって言ってるんだ!! もう俺達の取材は諦めるんだな!!」


「はぁ……分かったよ……諦めるよ……」


 さすがは聖香だ。

 やはり聖香を生徒会長に推したのは間違いなかったよな!!



「でも多田野君、そんなに落ち込むことは無いわよ。私達『生徒会』でも『ある企画』を考えていて、もしその企画が通れば『アーカイ部』の絶好の取材のネタになると思うから……」


「えっ!? そうなのかい!?」


「ええ、そうよ……」


 『生徒会が考えている企画』だって?

 なんか少しだけ不安だな……


「聖香、その企画って何なんだ?」


「それは、今は言えないわ!!」


「だったら、その企画は『ネガティ部』にとって安全な企画なんだろうな?」


「とっても素敵な企画よ。名染伊太学園では今までやったことのない企画なの」


「いや、だから安全な企画なのか!?」


「凄く楽しくて学園中が盛り上がる企画だから、一矢君は何も気にしなくても大丈夫だから」


「だから、その企画は安全なのかと聞いているんだけど!?」


「それじゃ、私ちょっと行くところがあるから!! また後でね~っ!!」


「おっ、おい、聖香!? 俺の質問に答えてくれよ~っ!! って、慌てて教室を出て行ってしまったぞ!?」


「一矢、心配しなくても大丈夫よ。後で私が聖香に聞いておくから」


「おっ、おうサンキュー舞奈、頼んだぞ!!」




 【放課後のネガティ部 部室内】



「ということで、ウチの部は強制的に『コスプレ喫茶』をやることになりましたが……」


「オイオイ、ダーリン!! 強制的ってのは人聞きが悪いな~」


「きょっ…強制的じゃねぇか!? 顧問の権限なんか使いやがってさ……」


「ハッハッハッハ!! しかしお前達は本当に『素直』というか『バカ』というか……」


「何よ、ルイルイ!! 『素直』っていうのは嬉しいけど『バカ』って何よ!?」


「ヤミヤミ部長もミヨミヨ前部長も全然、この名染伊太学園文化部のルールを知らないんだなぁと思ってな……」


「えっ? 名染伊太学園文化部のルールですって?」


「ああ、そうだ。お前達は顧問の命令は絶対だと思っていないか?」


「えっ? そうじゃないのですか?」


「ハッハッハッハ!! そんなことあるはずないだろ!! 特にこの学園は生徒達の自主性を重んじる学園なんだぞ。自分達がやりたい事をやればいいんだよ。私はお前達がなかなか何をしようかと決めかねていたから無理矢理『コスプレ喫茶』をやれって言ったまでさ」


「なっ…何だって~っ!? そ…それじゃ、今からでも『コスプレ喫茶』を止める事ができるのか!?」


「ハッハッハッハ!! それは無理だ、ダーリン……。もう学園長に報告をして承認も得ているし、『生徒会』にも『コスプレ喫茶』で登録済みだからな。今更、変更なんて出来るはずがない!! ほんと、お前達のコスプレ衣装を見るのがとても楽しみだよ~っ!! ワーハッハッハッハ!!」


 くっ…クソーッ……


「 「 「 「ルイルイにハメられた――――――っ!!!」 」 」 」


お読みいただきありがとうございました。


まんまとルイルイにはめられた『ネガティ部 部員』達

もう後戻りはできない!!(笑)


そして聖香が言っていた企画とは!?


どうぞ次回もお楽しみに(^_-)-☆

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