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第158話 ばらすんじゃねぇよ!!

「菜弥美部長、今日はやけにご機嫌ですね?」


「えっ? そっ…そうかな?」


「だって今日は部室に入って来てからずっと顔がニヤついてますよ……」


「そんなことは無いわよ、舞奈ちゃん!!」


「そうですかぁ? 何だか怪しいなぁ……」


 舞奈の奴、めちゃくちゃ鋭いな!!


 ってか、菜弥美部長も昨日、俺が家にお邪魔したくらいでそんなに嬉しいものなのか? あまり楽しい会話も出来なかったし、後半は『学園祭』についての打ち合わせみたいな感じになってしまったし……それに間でちょくちょくケシケシ先生の邪魔が入ってたしな!!


「ところで一矢君は昨日の休みは何をしてたのかしら?」


「えっ!? なっ…何だよ、紅伊奈!? 何で急にそんな事を聞くんだよ!?」


「昨日ね、実は私……一矢君の家に遊びに行ったのよ……」


「 「え――――――――――――っ!!??」 」


「一矢君はともかく何で菜弥美部長まで驚くのでしょうか?」


「いっ…いえ、私は紅伊奈ちゃんが一矢君の家に遊びに行ったことを普通に驚いただけなんだけど……」


「そんなことより紅伊奈!! お前、本当に俺の家に来たのか!?」


「ええ、行ったわよ。 だって私、一矢君の家に行ったことが無かったし……一学期に一矢君の家で『テスト勉強』をしていたって聞いていたから二学期の中間テスト前もするのかなぁって思ってたら結局、選挙や体育祭やら色々と忙しくて『勉強会』は中止になっちゃったしさぁ……だから昨日は振替でお休みだったし、一矢君、家にいるかなぁと思ってさ……でもいなかった……」


「だっ…誰が出たんだ!? 昨日、俺が帰宅しても母さんは何も言ってなかったぞ!!」


「フフフ……嘘よ。私は家の前まで行ったけど、やっぱり突然は悪いと思ったし、それに前日の体育祭の疲れもあると思ったから結局帰っちゃった……それよりも今、一矢君『帰宅して』って言ったよね? ということはやっぱりお出かけしてたのね? どこにお出かけしていたの?」


「なっ…何だよ紅伊奈!? 別に俺がどこに行こうが勝手だろ!?」


「一矢君……?」


「なっ…何ですか、テルマ先輩!?」


「あなた、私達に何か隠してるわね?」


「そっ…そんな事無いですよ!! いっ…嫌だなぁ、テルマ先輩まで……」


 菜弥美部長、どうしましょ!?

 めちゃくちゃヤバイんですが!!


 いっそのこと白状した方が……


 ブルブルブルッ!!


 えっ!? 菜弥美部長、俺の心の声が聞こえたんですか!?

 思いっきり首を振っているんだが!!


「一矢君……ゲロった方が君も楽になるよぉぉ……」


「しっ…子龍先輩、『ゲロ』ってなんちゅう下品な言葉を使うんですか!? それに俺は何も隠してなんかいませんし!!」



「皆さん、一矢君をイジメるのはそれくらいにしませんか? 一矢君が可哀想ですよ……」


「美代先輩……有難うございます……」


(ボソッ)「一矢君、私はあなたの味方ですから……本当は一矢君が昨日何処に出かけていたのかはとても気になりますが、でも次の土曜日に一矢君とデートができるのが嬉しくて仕方がありませんし、もし一矢君が機嫌を損ねてしまい、デートがキャンセルになったら嫌だから今回は一矢君の味方をしている訳では決してありませんから……」


 いや、思いっきりデートの為でしょ!?

 それに美代先輩らしからぬ凄い早口でしたよね!?

 やればできる子じゃないですか!!


 で…でもまぁ、理由はともあれ美代先輩が味方をしてくれるのは助かるよな……


「みんな!? そ…そろそろ部活を始めないかい? 今日から来月の『学園祭』に向けての話し合いをやりたいと思っているし……」


「そうですね。菜弥美部長のおっしゃる通りですね? 『学園祭』まであまり時間も無いですし……」


「舞奈、有難う!!」「舞奈ちゃん、有難う!!」


「えっ!? 何で菜弥美部長と一矢が同時に私にお礼なんて言うんですか?」


「いっ…いや、それは……そのぉぉ……アレだ!! 俺達は『部長と副部長』だからに決まってるじゃないか!!」


「ふーん……そういうことかぁ……」


「ハハハ、そういうことだよ、舞奈ちゃん……」


 

 し…しかし、今日は『厄日』だな!!

 まさか、『本題』に入る前にこんなにも疲れてしまうとは……


 あれだけご機嫌だった菜弥美部長も憔悴しきってるぞ!!


「菜弥美、どうしたんだい? 何だか顔色が悪いけど……」


「えっ? ああ、だ…大丈夫よ!! ただ、なかなか『本題』に入れないから少し疲れただけよ。そんな事より子龍、あんたのクラスって演劇をするらしいじゃないの? それもあんたが主役って聞いたのだけど本当なの!?」


「えっ、そうなんですか、子龍先輩!?」


「そ…そうなんだよぉぉ……僕がよそ見をしている間に決まってしまったというか……本当は断りたかったけどさ……僕をニヤニヤしながら見ているクラスのみんなの顔がとても怖くて断れなかったというか……でもさ、やっぱり断ろうと女子達に『超人見知り』の僕が頑張って近付こうとしたら、みんな『キャーッ!!』と叫びながら廊下に逃げてしまうんだよ……ほんと、僕は相変わらずクラス全員に嫌われていることに気付いたよ……だから演劇の主役だって嫌がらせの一つだと思うんだ……グスン……」


 子龍先輩、あんた突っ込みどころ満載の人だな!?


 まず『よそ見』をしているところってのは、あんた常に顔が横を向いているんだから仕方がねぇだろ!? 早く『整骨院』に行けよ!!


 それとクラスの女子達が子龍先輩に対して『キャーッ!!』って叫んで逃げたのはあんたが『イケメン過ぎる』からだろ!? いつになったらその事に気付くんだ!?


 あと演劇の主役が嫌がらせって言ってるけど……どんな『演目』かは知らないけど、クラスの人達は心の底から子龍先輩に主役をやってほしいだけじゃないのか!?


 嫌われているんじゃなくて、めちゃくちゃクラスメイトに好かれているんだろ!!


「はぁぁ……やっぱ、子龍先輩って鈍感でバカだよな……」


「ひっ…一矢君!? どっ…鈍感って……『学園一鈍感』な君にそれだけは言われたくないよ!! まぁ、バカは許すけどさ……毎回学年総合三位で菜弥美やテルマより上にいけないしさ……最近、前妻木さんにも抜かれそうで心配しているところなんだよぉぉ……」


 バカは許すのかよ!?

 ってか毎回学年三位って……嫌味じゃねぇか!!


「というか、俺が『学園一鈍感』って、どういうことですか!?」


「 「 「 「だから、そういうことよ!!!!」 」 」 」


「えーっ!!?? 何で皆で声をそろえて言うんですかっ!?」



 ガラガラッ!!


「ん? 何だ、ルイルイかよ……」



「ようウジ虫共、先日の『体育祭』はご苦労だったな!! まぁ、お前達にしては上出来すぎる結果でクソ面白くなかったけどな!! ハッハッハッハ!!」


 嘘つけェ!!


 あんたも俺達『ネガティ部』の為に色々と裏から頑張ってくれていたことは知っているんだぞ!! この『ツンデレさん』め……本当の本当はやっぱり良い奴なんだろ!?


「で、昨日はヒトヤン!! ヤミヤミの家に遊びに行って部屋で『ナニ』やら『ナニ』とかやったのか!? 私と言う『婚約者』がいるのにお前はなんて浮気者なんだ!? ワッ、ハッハッハッハ!!」


 ・・・・・・シーン・・・・・・


「ルッ…ルイルイ!! 何て事を言うんだ!? ってか、何でそれを知っているんだ!? 一瞬でもお前を『良い奴』と思った俺の心を返しやがれ――――――っ!!!!」


お読みいただきありがとうございました。


何とか皆に疑われながらも苦労して前の日に一矢が菜弥美部長の家に遊びに行った事を隠せた矢先、ルイルイがあっさりとばらしてしまう......


これは部室内が『修羅場』になってしまうのか!?

それとも......


そして『学園祭』が近づいているが一矢達『ネガティ部』はちゃんと話し合いができるのか?


近々始まる『学園祭編』も皆さんに楽しんで頂けるネタをたくさんご用意しておりますので、楽しみにしておいてくださいね(≧▽≦)

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