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第151話 デッドヒートだぞっ!!

「テルマ先輩、頑張れ~っ!!」


 テルマ先輩が顔を真っ赤にしながら一生懸命走っている姿ってなんだか可愛らしいよな。

 次の菜弥美部長にバトンを渡した後に疲れ切って倒れる瞬間に、俺が支えたいくらいだ。


「一矢? 何を鼻の下伸ばしてるのよ!?」


「のっ…伸ばしてねぇよ!!」



『さぁ、先頭を走るのは『アーカイ部』の多田野乃武男副部長です!! そして直ぐ後を走るのは『エグゼクティ部』の上空芽仙部長、『ポジティ部』の掛端副部長、『クリエイティ部』の津田衝妬つだしょうと副部長の順となっています。我らがアイドル『ネガティ部』の木西テルマさんは現在、六位です!!』


 いつの間にテルマ先輩が『我らがアイドル』になったんだ!?

 まぁ、アイドルには間違いないけど、お前達のアイドルにはしたくねぇな!!


 それにやっぱモブオの奴は足だけは速いよな!!

 チッ、モブオのくせに……





「おい、テンテン!!」


「お~っ!! ルイルイさん!! お久しぶりですっ!!」


「お前、身体は大丈夫なのかい?」


「はい!! 御覧の通り大丈夫です!! ルイルイさんに心配してもらえて光栄です!!」


「フンッ、お前のことなんか全然心配などしていないがな。それよりも何故、あんな事を言ったんだ? どう考えても『ネガティ部』の連中に嫌われるだけなのに……」


「ハッハッハッハ!! そうですね。嫌われますよね~っ!? でも僕もルイルイさんと同じだと思います!! 『ある方』から連絡があったんですよ!! だから『今日』をというか『リレー』を照準に合わせて治療をしてきたんです!! やっぱ僕がいないと『体育祭』が盛り上がらないじゃないですか!!」


「フフフ……まぁ、そうだな。やはりこういうお祭りにはお前みたいなキャラが必要だな。それとあの『ネガティ部』の連中が『本気』を出す為にもな……」


「そういうことです。僕が『ネガティ部』に嫌われても『体育祭』が盛り上がればそれで良いんです!! だって僕は学園の生徒達を元気にする為に存在している『ポジティ部』の『前部長』ですからねっ!!」


「ほんとお前はいつの間にか『ポジティ部』らしい男になったよなぁ……。小学生の頃のお前が嘘のようだ」


「ルイルイさん、お願いですから昔の事は言わないでくださいよ~っ!!」


「ハッハッハッハ!! そうだったな。もうお前は昔のお前ではないからな……」


 

「有難うございます。でもまぁ、今回、更にミヨミヨに嫌われてしまうのは少し悲しい気持ちもありますが、それは気にせずに僕は全力で『勝ち』に行きますよ~っ!!」



 『さぁ、リレー第一走者の人達が次々と第二走者の人達にバトンを渡しているぞ~っ!! 一番にバトンを渡したのは『アーカイ部』の多田野副部長だ~っ!! そして二番目に『エグゼクティ部』の上空芽仙部長、『クリエイティ部』の津田副部長、そして『ポジティ部』の掛端副部長を抜いて四位まで上がって来た我らがテルマちゃんだ~っ!!』


 どさくさ紛れに名字を呼び捨てにしてんじゃねぇよ!!


「菜弥美、お願い!!」


「オッケー!! 任せておいて!!」


 お~っ!! テルマ先輩、めちゃくちゃ頑張ったよな!!

 そして足がふらついてるぞっ!!


 これは俺が傍に行って助けないといけないよな!?

 いや、絶対そうすべきだ!!


「よしっ!! テルマ先輩!! 大丈夫ですかぁああ!? って、えっ!?」


 ガバッ


「おーっと!! テルマ、大丈夫!?」


「あっ……芽仙? ありがとう……私、倒れそうだったから助かったわ……それにしても芽仙、あなた足が速いのね?」


「そんなことはないわよ。それにテルマも思ってた以上に足が速くて驚いたわ。よく頑張ったわね」


「フフ、ありがとう……」



 うーん……俺の出番は無かったけどあの二人のやり取りを見ていたら、なんだか木の枝の上で戯れているリス達のように見えて癒されるよなぁ……


 って、癒されている場合じゃなかったぜ!!

 二番手の菜弥美部長の応援をしなくては!!


 それと『エグゼクティ部』の二番手、師本佳代しほんかよ先輩の応援もコソッとしなくては!!


「 「 「菜弥美先輩、頑張って~っ!!」 」 」



「姉貴、ゴメン……」


「フンッ、役に立たない弟でアタシはガッカリだよ!!」


「だっ…だって仕方ないじゃないか!! 俺はさっきの『綱引き』で一人だけ吹っ飛んで足を挫いてしまったんだぞ!!」


「まぁ、そんな言い訳をしているうちはアンタ、『一流』は程遠いわね」


 津田先輩、ほんと弟には厳し過ぎねぇか!?

 ほら見て見ろ。また津田弟の奴、泣いてるじゃねぇか。

 それを慰めている井羅須戸部長……

 なんか井羅須戸部長の方が本当のお姉ちゃんみたいだな!?


 しかし津田弟の泣き顔は更に怖いよな!?

 俺の夢に出て来るなよ!?



『さぁ、各チーム二番手の選手が走っておりますがいつの間にか先頭は引き続き『ポジティ部』に変わっているぞ~っ!! 『ポジティ部』の二番手って誰でしたっけ? ええっとー…ちょっと待ってくださいよ……。ん? フムフム……おっ、なるほど!! 皆さん、失礼しました!! 先頭を走っているのは『ポジティ部』二番手で一年生の『落駒伊奈夜おちこまいなよ』さんでした~っ!! 彼女も足が速いぞ~っ!!』


 『おちこま いなよ』?? 『ポジティ部』にあんな子いたっけ?

 いずれにしても名前は完全に『ポジティ部』だけどな!!


『そして『我がアイドル』大石菜弥美部長は、一気に二位に躍り出たぞ~っ!!』


 法曹ほうそう部長の野郎、何をシレっと菜弥美部長の事を『我がアイドル』って言ってやがるんだ!? 遠回しに『好きだ』と言っているようなもんじゃねぇか!!


 これは今後、法曹部長も要チェックリスト入りだな!!



『現在の順位は一位『ポジティ部』落駒伊奈夜さん、二位『ネガティ部』大石菜弥美部長、三位『エグゼクティ部』師本さん、そして四位まで上がって来たのが『ストー部』一年の関裕せきゆう副部長だ~っ!!』



 また、『ストー部』かよっ!?

 ここ毎回、名前だけ出て来たけど、今回は部員の名前も判明したぞっ!!


 『関裕』……『せきゆう』……『ストー部』……


「『石油ストーブ』かよっ!!??」


 まだストーブの時期じゃねぇよ!!


 って、俺は一体何を言ってるんだ!? ちょっとだけ恥ずかしいぞ……


 いずれにしても菜弥美部長がグングン追い上げてあともう少しで『ポジティ部』に追いつくぞっ!!


 しかし、なんて綺麗な走り方なんだろうか……

 それに菜弥美部長は足も細くて長いから、まるで『カモシカ』のようだ。

 まぁこの表現は古臭いけどな!!



『さぁ、まもなく『ポジティ部』と『ネガティ部』が先頭争いをしながら三番手の選手にバトンが渡るぞ~っ!! 愛しの菜弥美ちゃ~ん、頑張れ~っ!! それに私も『アーカイ部』三番手として走る準備をしなくてはいけな~いっ!!』



 もう、ストレートに告白しているじゃねぇか!!!!

 ってか、法曹部長!! あんたリレーも走るのかっ!?

 

 『文化部』なのに、タフ過ぎるだろっ!!??


お読みいただきありがとうございました。


『文化部対抗リレー』もまもなく三番手!!

菜弥美部長は一位で子龍にバトンを託せるのか!?


謎の『ストー部』の謎は判明するのか!?

いや、当分判明しませんわぁぁ(笑)


それでは法曹部長の『告白』は菜弥美に届くのか!?

いや、届くはずないですな(笑)


とうことで次回もお楽しみに(^_-)-☆

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