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第138話 凄い視線を浴びるだと!?

 体育祭も順調に進んでいる。


 二年生の100メートル走に出場した子龍先輩だが、『アクティ部 新部長』の針切帝琉はりきりている先輩とのデッドヒートの末に一着でゴールイン!!

 

 子龍先輩と同じクラスの人達は、男女関係無く泣きながら喜んでいたぞ!!


 子龍先輩は気付いていないが、結構皆から愛されているんだよなぁ……


 そして俺が注目していた子龍先輩の顔の向きだが、走っている時は正面を向いていた。


 こないだのボーリングでもそうだったが、子龍先輩はスポーツをやる時は顔の向きは正常になるみたいだな。


 そういえば小学生の頃は大阪でバスケットボールをやっていたと聞いた事があるが、基本的にあの人は『スポーツマン』なんだ。


 『イケメン』で『高身長』で性格も『優しい』から本当なら『完璧超人』なのに勿体無いよなぁ……でもこれで『超人見知り』じゃ無かったら『嫌味な奴』と俺は見てしまい、今の様な関係では無かったかもしれないしな……


 子龍先輩だけではなく他の『ネガティ部 部員』の人達も皆、性格が『普通』だったら俺はあの人達と出会っていたのだろうか……?


 そう考えると、俺はとても複雑な気持ちになってしまう。


 話を戻すが二年生女子100メートル走には菜弥美部長が出場していて、これもあっさり一着でゴールした。これは『文化部対抗リレー』が楽しみになって来たぞっ!!


 そして驚いたのは二着が『エグゼクティ部 新部長』の上空芽仙うえからめせん先輩だった事だ。


 テルマ先輩と同じくらい小さな身体なのに、足の回転がメチャクチャ速くて見ていて凄かったなぁ……

 

 そして走り終わった後にテルマ先輩とお互いに両手を握り合って嬉しそうに『キャッキャッ』している姿は見ていてとても癒されたよ。


 まるで木の枝の上で二匹のリスが戯れている様な感じだ。

 多分、本人達にそんな事を言ったらとんでもない事になっちまうんだろうけどな!!


 最後に三年生の100メートル走だが、女子は我らが美代先輩が出場したんだが……

 ぶっちぎりの一着だった。


 一緒に出場していた『エグゼクティ部』の花持先輩や師本佳代しほんかよ先輩、『前副会長』の卯馬ううま先輩、それに運動部の人達がいる中でのぶっちぎりの一着だったから俺は見ていてメチャクチャ興奮したぜっ!!


 あとでコソッと津田先輩が俺のところに来てこう言っていた。

 

 どうも美代先輩は一、二年の時も足の速い事を知っているテンテン先輩から無理矢理、推薦されて100メートル走に出場していたらしいのだが、全然『本気』で走っていなかったらしい……


 津田先輩いわく、「おそらく恥ずかしさと自分に自信が無かったからだろう」って言っていたけど、その通りだと俺も思う。


 俺が出会った頃の美代先輩は誰よりも自分に自信が無い『超ネガティブ』な人だったからな……それが途中から少しずつ積極性が出て来たというか……


 二月期に入ってからは特に変わって来たような……

 『四大茶部』以降、毎日昼休みの終わり数分は約束通り、根津先輩の勉強も見ているもんな……


 

 さて、次の競技は『文化部対抗マラソン』だったよな?

 って事はうちは舞奈が出場する訳だが……


 あいつ『マイナス思考』の性格だけど大丈夫かな?

 別に一着になる必要なんて無いから、プレッシャーを感じる必要も無いんだけどな……


「おい、舞奈……大丈夫か? 緊張はしてないか?」


「へっ? え…えぇぇ……。き…緊張なんかしていないわよ……多分……」


 メチャクチャ緊張してるじゃねぇか!!


「いや、舞奈……アレだよ。別に一着にならなくても『借り物競争』でうちの部が一着になっているし、他の部よりもまだ有利だから……」


「嫌よ!!」


「へっ!?」


「せっかく一矢に『根性がある』って事を認めてもらって出場するんだから、絶対に一着になりたいわ!!」


 うわぁぁああ……俺のせいかよ!!

 俺は何という理由をつけて舞奈を送り出してしまったんだ!!


「わ…分かったよ……。とりあえず無理のない程度に頑張ってくれたら良いから……。もし限界が来たら歩いても良いんだからなっ!?」


「分かった……。でも私は最後まで一着を目指して頑張るから!! 一矢、応援よろしくね!?」


「おっ…おぉぉ、任せとけ!!」



 うーん……俺が心配し過ぎなのかなぁ……?

 舞奈も美代先輩同様、少しずつ変わっては来ているのは確かだけど……


 もしあれだけ気合いを入れて頑張って一着を取れなかったら舞奈の奴、かなり凹むんじゃないのか?


 変わってきたからといって、そう簡単に舞奈の『性格』が変わるはずもないしな。

 って言うか、俺もいつの間にか菜弥美部長みたいに悩み事が増えている様な……


 まぁ副部長だから仕方が無い事だし、それに『運動音痴』の俺は体育祭では全然、活躍する事なんて出来ないから、皆の代わりに『悩む』くらいどうって事無いよな。



「おーい、フツオ~!!」


「ん? なんだ、モブオ?」


「ヘヘヘ……」


「なっ…何だよ、その変な笑い方は!?」


「いやさぁ……。今から『文化部対抗マラソン』が始まるだろ?」


「ああ、そうだけど……。それがどうかしたのか?」


「そりゃあ、どうかするぞっ!!」


「なっ…何がだよ!?」


「『ネガティ部代表』は舞奈ちゃんなんだろ? それが俺達、一年生男子にとっては最高の『至福の時間』になるって事さ……それにマラソン選手に舞奈ちゃんを推したお前の事も男子全員、感謝しまくりなんだぞっ!!」


「えっ? 言ってる意味がよく分からないんだが……?」


「だ~か~ら~……、舞奈ちゃんの『巨乳』だよっ!!」


「きょっ…巨乳!? 巨乳がどうしたんだよ!?」


「お前は相変わらず鈍感だなぁ……。もし舞奈ちゃんが短距離に出たら走っている時間はあっという間に終わってしまうけど、マラソンだったら結構長い時間を走る事になるだろ? って事はどういう事か分かるよな?」


「あっ!!」


「そうそう、やっと気づいたか。お前は恐らく故意に舞奈ちゃんを推したんじゃ無いと思うけど、他の男子達からしてみればお前のやった事は『グッジョブ』って事になるんだよ!!」


「ま……マズイな……」


「別にマズくは無いだろぉぉ。走っている姿を俺達が見つめるのは普通の事さ……。でもまぁ、見つめている視点が少し違うかもしれないけどな……」


 そっ…それがメチャクチャマズいじゃねぇか!!

 もし舞奈が『エロ男子共』の視線に気付いてしまったら……


 おそらくマラソンどころじゃ無くなるぞっ!!

 うわぁぁああ、俺はどうすればいいんだ!?

 何か良い方法は無いか!?


 今更、メンバーを変更する訳にもいかないし……っていうかうちの部の女子達は皆、結構『巨乳』なんだよな!!

 

 一番小さめのテルマ先輩ですら、結構大きんだよ…………って、俺はいつもどこを見ているんだ!?


 それにテルマ先輩は『超気にし過ぎ』な性格で、特に人の視線に一番敏感な人だから長い時間、人に見られるマラソンなんて絶対にあり得ないんだよっ!!


 子龍先輩……でもさっき100メートルを走ったばっかだしなぁ……

 それに二、三年生は最後の『文化部対抗リレー』もあるし……


 うーーーん……俺は一体どうすればいいんだよぉぉ!!??




「フツオ~、ちなみに紅伊奈ちゃんがマラソンに出てくれていても『グッジョブ』だったぞ~っ!!」


「うっ……うるせぇぇぇよ!!!!」


お読みいただきありがとうございました。


まさかマラソン中に舞奈にそんな『危険な視線』が浴びせられるとは思っていなかった一矢......

果たして一矢はどうする?

そして舞奈は『エロ男子共』の視線に気付いてしまうのか!?


どうぞ次回もお楽しみに(^_-)-☆

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