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第115話 選挙演説対決だ!

遂に『選挙演説』が始まります!!

 遂にこの日がやって来た。

 そう、『投票日』が来たのだ。


 まずは午前中に体育館に全生徒が集まり、『会長候補』二名の『演説』を聞いてから各教室にて『投票』、午後から『選挙管理委員会』による『開票、集計』が行われ、放課後には『本館ロビー』にある掲示板に『投票結果』が貼り出される事となる。



「せっ…聖香、演説頑張ってね!! わ…私、応援してるから!!」


「あ…有難う、舞奈……。わ…私、頑張るわ!!」


「せ…聖香ちゃん、私達『ネガティ部』全員、アナタを精一杯応援させて頂きますからね……。わ…私みたいな『ブス』で『ノロマ』で、あと数日で『部長』でもなくなる私なんかがお役に立てるかどうかは分かりませんが……」


 美代部長、こんな大事な時に『ネガティブ発言』は止めてくださいね!!

 っていうか、美代部長も今回『教室周り』を頑張ってくれたけど、そん時の皆の反応が凄かった事に気付いていないんだろうか……?


 まぁ、気付くはずは無いか。美代部長だしな……


「美代部長、有難うございます。私はとても幸せ者です。こんなに大勢の人達の応援を頂けるんですから……」



 『選挙演説』は立候補順という事で、まず最初に仙道先輩から始まるらしい。


 あの人、一体どんな『選挙演説』をするのだろうか……?

 何か凄く不安だけども……


――――――――――――――――――――――――――――――


「さぁ、皆さん!! お待たせしました~っ!! 只今から『名染伊太学園 後期生徒会長選挙』前の『選挙演説』を行いま~す!! 皆さんしっかりと彼等の『演説』を聞いて、そして『投票』に臨んでくださいね~っ!! あっ、申し遅れましたが、本日の『司会進行』を任されました『次期アーカイ部 部長』の『法曽ほうそ 信也しんや』でございます!! どうぞ最後まで宜しくお願い致しま~す!!」



「 「 「 「 うぉ――――――っ!!」 」 」 」


 え…どえらい盛り上がり様だな!?

 特に二、三年は慣れているからだろうけど、凄く盛り上がってるぞ……



「まず最初に『演説』を行いますのは二年生の『仙道 一番』君からです。仙道君、どうぞ宜しく!!」



「 「 「 キャーキャー!! 仙道君、頑張って~っ!!」 」 」


 凄い人気だな? あんな『性格』なのにさ……

 やっぱ『イケメン』って得だよなぁ…ってついつい思ってしまうぜ!!



「ウンウン……、あぁ、テステス、只今マイクのテスト中……」


「せっ…仙道!! マイクテストはもう終わってるぞ!!」


「おっ? そうなのかぃぃぃ? これは失礼ぃぃぃ……(ニコッ)」



「 「 「 キャー!! 仙道君ったらぁもう、今のワザとでしょ!? ハハハハ」 」 」



 あっ…あの野郎…今のはワザとウケて全員の目を自分に向ける為の作戦だな!?

 せこい…いや、うまい…のか……?



「ええ、皆さんおはようございます。僕の名前は『仙道 一番』と言います……」


 あれ? こないだの話し方と違うぞ?

 もしかして、ワザと『普通の話し方』をしているのか?

 それとも、日頃の話し方がワザとなのか??


「今回、僕が『生徒会長』に立候補させていただいたのには幾つかの理由がありますが、時間の関係で一つだけ言わせて頂きます。現在まで『海藤会長』という素晴らしい方が『生徒会長』を務められ、そしてこの二年間、この『名染伊太学園』は『海藤会長』のしっかりとした統率力のお陰で平和に学園生活をおくれて来ました……」


 えっ? 仙道先輩は海藤会長の事が嫌いじゃないのか?

 あっ!? もしかして、これも作戦の一つなのか??


「フッ……。あいつ、心にも無い事を言いおって……」


「そうね、エリト君……」



「しかし、その『まれにみる逸材』である『海藤会長』の任期も残り数日……。僕はとても不安なのです。『海藤体制』が終わった後が……。一体、この学園どう変わって行くのか!? それを考えただけで僕は夜も全然眠れない程でした……」



「ケッ、嘘を言うんじゃねぇよ……」


「こらっ!! 津田、静かにしろっ!!」



「そして僕は一つの結論に達しました!! 一、二年生はご存じ無いかもしれませんが、三年生の方々はご存じだと思います。今まで歴代の『生徒会長』はどんな人間が勤めていたのか……。そうです!! この『名染伊太学園』の長い歴史の中でほとんどの『生徒会長』を務めてきたのは、現在僕が所属している、そう『イニシアティ部』なのであります!!」



「 「 「 うぉ――――――っ!! そうだそうだ!!」 」 」



 はっ…話の持って行き方がメチャクチャうまい!!



「『海藤会長』の様な方はそう簡単には現れません!! でも僕が所属している『イニシアティ部』には歴代の会長との繋がりもあり、会長としての『ノウハウ』を持っています!! なので皆さん、僕が会長になれば『海藤体制』後の不安は少しでも解消出来ると思いませんか!?」


「 「 「 思う思う~っ!! 仙道君なら安心だわ!!」 」 」



「『イニシアティ部』の名前の通り、僕に学園の『イニシアティブ』を取らせて頂けないでしょうかぁぁぁ!!??」


「 「 「 うぉ――――――っ!! お前が取れ、仙道!!」 」 」



「な…菜弥美ちゃん……。あ…あの方、す…凄いですね……?」


「そうですね……。いつもは『軽い』感じの子なんですが、まさかここまでとは思いませんでした……。聖香ちゃん、大丈夫かしら……?」


「あの子はきっと大丈夫よ……」


「テルマ、何でそんな事が言えるの?」


「私、見たのよ。聖香ちゃんが毎日、図書室に行って学園の歴史を調べているところを……。凄い資料の量だったわ。あれだけ沢山の事を調べていた聖香ちゃんなら、あの仙道君の話は『想定内』じゃないかなぁって思うの……」


「へぇ……。って事はテルマも『毎日図書室に行っていた』って事だよね?」


「ちっ…違うわよ、子龍!! 私は別に『聖香ちゃんが毎日、どこに行くんだろうと気になって毎日、後をついて行った訳』ではないからねっ!!」


「 「 はいはい…テルマ……」 」 


「最後に僕の『選挙公約』をお話したいと思います……」



 きっ…来た――――――っ!!

 遂に『あの話』をしやがるんだな!?



「皆さんは『名染伊太学園四大茶部』が何故、発足されたのかご存じですか? 僕は『ある元生徒会長』の人から教えて頂いた事があります。『四大茶部』は二十数年前の『ポジティ部 副部長』が発起人で、『ポジティ部』から独立して創部した『クリエイティ部』『アクティ部』の『初代部長』達と面白半分に『ノリ』だけで発足された『会』なのです!!」


「 「 「 なっ、何だって――――――っ!?」 」 」


 あちゃーっ!!

 やっぱり言っちゃったよ、あの人……


「そしてこれは皆さん、ご存じでしょう!! そんな『ノリ』だけで発足された『四大茶部』だけが年間の部費が『二十万円』!! それに対して他の『部』は年間『五万円』……。これはどう考えても『不平等』だとは思いませんか!? 何故これだけの差があるのでしょうか!? 僕には信じられない話です!! 当時の『生徒会長』も嘆いておられました……。当時の『生徒会』も『四大茶部』に乗っ取られた形になり、彼等は学園を好き放題にしていたそうです!!」


「 「 「 それはヒドイ話だな!! まさか『四大茶部』がそんなヒドイ集団だったなんて……」 」 」



「あ…あの子……」


「待て、太一郎……」


「でっ…でもおとうさ、いえ理事長……。あの子の言ってる事は……」


「まぁ、良いじゃないか……。最後まで演説をさせてあげようじゃないか。それに私は次の一年生の子の演説を聞いてからでも判断をするのは遅く無いと思うのだが……」


「わ…分かりました理事長……。あの『ヒトヤン』達を侮辱する様な発言は許しがたいですが、僕も学園長として最後まで『平等』に振舞わせて頂きます……」




「ね…根津さん……。エ…エライ言われ様ですねぇ?」


「ハッハッハッハ……。別に俺は気にしないよぉぉ。俺は『真実』を知っているからさ……」




「こらっ、津田!! お前、『木刀』を持って何処に行くつもりだ!?」


「んぁぁああ? あの『二流イケメン野郎』をズタズタにしてやろうと思ってさ!!」


「バッ…バカモン!! おっ…お前達、こいつを壇上に行かせない様に捕まえておくんだ!!」


「 「 「 え――――――っ!?」 」 」




「この二年間は『海藤会長』という『監視』がおられて何事も無く過ごせてきましたが、これからは、どうなるか分かりません!! だから僕が『生徒会長』になった暁にはこの『四大茶部』を解散させる事をここにお約束させて頂きます!!」


「 「 「 うぉ――――――っ!! いいぞいいぞ!! 仙道頼んだぞ――――――っ!! お前ならやれるぞ――――――っ!!」 」 」


「最後に一つだけ言っておきます。僕はこの選挙で負けるとはこれっぽちも思っていませんが、万が一、僕が負けるような事があったら……」



 あ…あの人、何を言うつもりだ!?

 いっ…嫌な予感しかしねぇぞっ!!



「もし僕が負けたら『イニシアティ部』は廃部します!! そして長年この学園に存在していなかった『委員会制度』が復活する事でしょう……。そうです。皆さんが今までやらなくても良かった『美化活動』や『地域活動』、その他諸々を皆さんでやって頂く事になるでしょう……。さぁ、皆さん…よぉぉく考えて投票してくださいね。これで僕の演説を終わります。ご清聴ありがとうございました……」



「 「 「え――――――っ!? 嘘だろぉぉぉ!?」 」 」

「 「 「この学園は『委員会制度』が無いのが魅力だったのにぃぃぃ!!」 」 」



 なっ…なんて事を……


 あの人、最後の最後で『最終兵器』を投下しやがったぞ――――――っ!!


お読みいただきありがとうございました。


最後に仙道が、まさかの『爆弾』を落としましたね。

果たして聖香はこのピンチを乗り切れるのでしょうか?


どうぞ次回もお楽しみに~(@^^)/~~~

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