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第113話 イケメン相手に男前だな!(挿絵有り)

遂に謎の男『仙道 一番』の登場です。

 【あくる日の業間休みの二年八組教室前にて】



「ひ…一矢?」


「何だ、舞奈?」


「このクラスってアレよね? あの『仙道一番』って人がいるクラスじゃないの?」


 バッ…バレたか!!


 本当は『仙道さん』がいるクラスに『あの作戦』をやったところで、あまり意味は無いと思ったんだが、もしかしたら数人くらいは聖香に票を入れてくれる人がいるんじゃないかと思ってしまったんだよなぁ……


 まぁ、誰も好き好んで『敵陣営』に乗り込みたくは無いとは思うけど……


「ゴッ…ゴメン舞奈!! 嫌だったら別にいいんだぞ? 他の人にお願いするからさ……」


「なっ…何を言ってるのよ一矢!? 私を甘く見ないで!! 私だってやる時はやるんだから!! それに他の先輩達よりかは、私の方が『人の目』を気にしないと思うし……」


「いや、舞奈が無理なら紅伊奈にお願いしようかと思ってさ……」


「ダッ…ダメよ!! 尚更私がやるわ!! 紅伊奈なんかに『この役目』は譲れないわ!!」


 舞奈の紅伊奈に対する『ライバル意識』は相当なものだな!?

 まあ、これが良い方向に行ってくれれば良いんだけどなぁ……


「わ…分かったよ……。有難う舞奈。ホント助かるよ。それに今日は『聖香の敵』の『仙道先輩』ってどんな人なのかも少し見ておきたかったんだ……」


「それじゃ、宜しく頼むよ。俺も離れたところから見ているから……」


「うん! 頑張るわ!!」



 ガラッ…ガラガラッ


「あっ? あの子は一年生の『桃色ナイスバディ』じゃないか!?」


「へぇ、まさか仙道がいるうちのクラスにまで来るとは思わなかったぜ」


「でも近くで見ると、やっぱ、あの子メチャクチャ可愛いよなぁ……」


「アンタ、何言ってるのよ!? このクラスは仙道君がいるクラスなのよ!! あの子は私達、二年八組にとって『敵』なんだからねっ!!」


「わっ…分かってるって……。そんなに怒るなよ。ゴメンゴメン……」



 やっぱり、このクラスの人達からの風当たりはキツイよな……


 舞奈、少しの辛抱だ。がっ…頑張ってくれ!!


「君、悪いけどそこを通してもらえないかぁぁい?」


「えっ? あっ、スミマセン!!」


「ん? 君はもしかして『ネガティ部』の『四代目異端児』って呼ばれている子じゃないのぉぉ?」


「えっ? 何か前にそんな事を言われた事がある様な、無い様なですが……。俺は一年の『ネガティ部 部員 布津野 一矢』と言います……」


「おぉぉ!! やっぱりそうなんだぁぁ!! 前から君には会いたかったんだよぉぉ!! あっ!! 自己紹介が遅れてゴメンよぉぉ。僕は『二年八組、そして『イニシアティ部 次期部長』で『生徒会会長候補者の一人』の『仙道 一番』って言うんだ。宜しくねぇぇ。えーっとぉぉ…ふつの? 君……』


 自己紹介、長いわっ!!


 っていうか、この人が仙道先輩なのかぁ……?

 噂通りのイケメンで話し方も優しい感じで悪い人では無さそうだな。


 少し安心したよ……



「仙道君、どこに行ってたの? ちょっとアレ見てよ!? まさかだと思ったけど、うちのクラスにも『ネガティ部』の子が来てるのよ!! 私、信じられないわ!!」


「ハハハ、別に構わないじゃないかぁぁ。僕は全然気にならないよぉぉ。それよりもうちのクラスに『仁見 子龍君』が来た途端に君達が心変わりするんじゃないかと思って、それが僕は心配だよぉぉ……」


「なっ…何を言ってるのよ仙道君!! 『仁見君』がうちのクラスに来たからといって……彼が『超イケメン』だからといって……、わっ…私達が簡単に、こ…心変わりする訳が無いじゃない!! しっ…失礼じゃないの、仙道君!?」


「ハハハハ……。ゴメンゴメン、冗談だよぉぉ。疑う様な事を言ってゴメンよぉぉ。お詫びの『ハグ』ねぇぇ」


 ハグッ


「(ポ―――ッ)ヒーッ!? せっ…仙道君、分かった、分かったから、!! 別に怒ってないから!! ねっ? はっ…離してくれないかな!? みんな見てるし、他の女子達に恨まれちゃうから!! ねっ?」


「ハハハハ!! オッケー、分かったよぉぉ。いつも僕の事を応援してくれて有難うねぇぇ。他の皆も有難うぉぉ……」


「あ~、あの子良いなぁ……。私も仙道君に突っかかれば良かったわ……」


「ホント、そうよねぇぇ……」




 なっ…何なんだ、この人は!?

 さっき仙道さんに対して思った感想は撤回させてもらう!!


 こっ…この人は『イケメン』を最大限利用しているだけの、ただの『チャラ男』じゃねぇか!!


 逆に、子龍先輩に足らないのはそういう所なんだよ。

 あの人は『超イケメン』というだけで、他は何も無いからな!!


 たまに余計な事を言って舞奈にボコボコにされるだけの人だしな。


 一度、舞奈にボコボコにされそうになったら、『ハグ』をしてみたらどうなんだ!?

 もしかしたら舞奈のヤツ、顔を真っ赤にしながら許してくれるんじゃないのか?


 いや、逆か……? もっとボコボコにされるのがオチかもな……


 おっと、そう言えば舞奈の『仕事』も終わったようだな。

 こんな『敵陣』には長居する必要は無いし、舞奈を連れてとっとと退散するとしよう……



「ちょと待ってくれないかい、ふつの君?」


「えっ? な…何ですか?」


 何で俺達を呼び止めるんだよ?

 ここから早く脱出したいし、舞奈も何となくだが限界にきている様に思えるし……


「そんなぁぁ、嫌そうな顔をしないでよぉぉ……。別に君達を取って食おうとする訳じゃないんだからさぁぁ」


「べ…別に嫌な訳では……。で、俺達に何か用ですか?」


「そうだねぇぇ、君達には二つ『お願い事』があるんだよぉぉ……」


「おっ…『お願い事』!? それも二つもですか!?」


「そうだよぉぉ。二つあるんだよぉぉ。まず一つ目のお願いなんだけどさぁぁ、僕が『生徒会長』になった暁には布津野君と、そこの『ピンクの子』一緒に『生徒会役員』に入ってくれないかなぁぁぁぁ? 君も知ってるだろぉぉ? うちの学園は『新生徒会長』が全ての役員を推薦出来るシステムって事はさぁぁ?」


「 「 え――――――っ!?」 」


「わっ…私も!?」


「仙道先輩、何を言ってるんですか!? おっ…俺達は仙道先輩のライバルの『和久塁 聖香』を応援しているんですよ!! そんなの成れる訳無いじゃないですか!! それに俺は一応『次期ネガティ部 副部長』になる予定ですので、『生徒会』まで手が回りませんよ!!」


「でもさぁぁ、ふつの君……。よく考えてみてよぉぉ。今は敵同士でも『選挙戦』が終われば僕達は同じ『名染伊太学園』の生徒に戻るんだよぉぉ。だから今は敵同士だとしても、『選挙戦』が終われば、別にそんな事気にする必要は無いし、それに君達が仲間になってくれたら、僕に票を入れなかった人達も納得して『新生徒会』を支持してくれると思うんだよぉぉ……。その方が学園を平和に運営出来ると思わないかぁぁ?」


 ふっ…『ふざけるな!』って怒鳴りたい気持ちになるし、話し方が何となく腹が立つけども、この人の言う事はまんざら間違った事を言っている訳でも無いんだよなぁ……


 ……あっ!?

 いかんいかん!! 


この人の『話術』に引っかかっている場合じゃないんだよ!!



「お断りします!!」


 まっ…舞奈!?


「えぇぇ~っ!? そんなにハッキリ断らないでよぉぉ~……」


「あっ…当たり前じゃないですか!! まだ選挙戦始まったばかりなんですよ!? それなのにもう今から勝った様な気分で、あたかも素晴らしい事を言ってる自分に酔いしれている感じで『新体制』を語るなんて……仙道先輩、アナタ最っ低ですよっ!! 私はそんな最低な人の下で『生徒会役員』なんて絶対しません!! お断りです!! それに、今回の選挙は聖香が絶対に勝ちます!!」


 ま…舞奈…お前……


 メチャクチャ男前じゃねぇか――――――っ!!!!


 って、感心している場合じゃないぞっ!!

 これは非常にマズイ事になるんじゃないのか!?


「すっ…スミマセン、仙道先輩!! 俺達が応援している聖香は舞奈の友達なもんで、つい舞奈も興奮してしまったというか……」


「ハハハハ……。いいよ、いいよぉぉ……。別に僕は気にして無いよぉぉ……。それに僕もいきなり君達にそんな事を言ってしまったからねぇぇ……。『ピンクの子』もホント、ゴメンねぇぇ。……」


「そ…そう言って頂けると助かります。有難うございます。そ…それでは俺達はこの辺で失礼します。二つ目のお願いってのはまた後日にお願いします。もう俺達、お腹一杯ですから!! とっ…突然お邪魔しまして申し訳ありませんでした!!」


 ガラッ…ガラガラッ


「ふつの君!! せっかく『敵陣』にワザワザ出向いてくれたんだから、君達に一つだけ、僕の『選挙公約』を教えてあげるよぉぉ……」


「せっ…『選挙公約』?」


「そうだよぉぉ。『選挙公約』だよぉぉ。僕の『選挙公約』の一つはねぇぇ、この二十数年続いて来た『名染伊太学園 四大茶部』を解散させる事なんだよぉぉぉぉ!!!!」



「 「 なっ…何だって――――――――――――っ!!??」


挿絵(By みてみん)


お読みいただきありがとうございました。


仙道一番......彼の性格は皆さんが想像していた通りだったでしょうか?

でもまだ全てを出しているわけでは無いんですけどね......(笑)


そして仙道の『選挙公約』の一つが、まさかの『四大茶部解散』!?

果たして彼は何故、ソレを『公約』に掲げたのか?


次回をお楽しみに~(*^▽^*)

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