第104話 衝撃の告白だなっ!(挿絵有り)
新入部員、紅伊奈の謎が少しずつ明かされる!?
『野家乃紅伊奈』
彼女は小学生の頃も中学生の頃も今回の様に太ったり痩せたりしていたそうだ。
理由は『モテ過ぎて女子の友達ができない』から……
うちの部の女子達と境遇は良く似ているが、二つだけ違う点がある。
それは他の女子部員達と違って、紅伊奈は自分がモテているという事を自覚している事だ。
まぁ、他の女子部員達が『鈍感』過ぎるってのもあるんだけどな……
そして二つ目は、それによって発生する周りの女子達からの『妬み』を回避する為に『やけ食い』をして見た目を変える努力(?)をしているところだ。
で、ほとぼりが冷めたら『ダイエット』をして『本来の自分』に戻るらしい……
今回、紅伊奈は三十キロのダイエットをしている。
本人は簡単にダイエットをした様な口ぶりだったけど、三十キロも痩せるなんて並大抵の努力で出来るもんじゃないだろ!?
それもたった二ヶ月足らずで……
一体、彼女にそこまでの努力をさせたのは何なんだろうか?
『ネガティ部』に入部するだけだったら、別にそこまでの努力なんてする必要は無いからなぁ……
「ところで紅伊奈ちゃんは、うちの部の女子達と色々と被ってる所があるよね?」
「えっ、そうですか? 子龍先輩、どういう所が皆さんと被ってますか?」
「それはねぇ……。まず『サラサラ黒髪』が美代部長と被ってるし、『小っちゃくてショートヘア』な所はテルマと被ってるし、『顔に似合わず胸がメチャクチャ大きい』所は舞奈ちゃんと被ってるしさ……」
「 「 「 ガ――――――――――――ンッッ!!!! 」 」 」
「しっ…子龍先輩!! よ…余計な事を言わないでくださいよ!! 見てください!! 三人共、メチャクチャ凹んでいるじゃないですか!!」
「えっ? そうなの? 僕、余計な事を言っちゃったのかい??」
「な…菜弥美ちゃん……。わ…私、今から美容院に行って、お小遣いを全てはたいてでも髪の毛を菜弥美ちゃんみたいな茶色に染めてこようと思います……」
「み…美代部長!? 無理に髪を茶色に染める必要なんて無いんですよ!! 美代部長はそのままの『サラサラ黒髪ロング』がとっても似合っていますから!!」
「そ…そうですよ!! 菜弥美先輩の言う通りですよ!! 俺も美代部長にはそのままのヘアスタイルでいて欲しいです!! 絶対、今の方が似合ってますから!!」
「そ…そうでしょうか……? 一矢君や菜弥美ちゃんがそこまでおっしゃっていただくのでしたら、私はこのままでいこうかと……」
「そのままで良いんです!! 絶対に『髪を茶色に染める』なんて言わないでくださいね!?」
(せ…せっかく私だけ紅伊奈ちゃんと被ってる所が無いのに美代部長が茶髪になってしまったら、今度は私と美代部長が被ってしまうじゃない!! そんなの絶対嫌よ!! 私の悩み事が増えるだけだわっ!!)
「私……、今日から毎日あまり好きじゃない『牛乳』を飲む事にするわ……。それに髪も伸ばして菜弥美みたいに『ポニーテール』にしようかしら……」
「テッ…テルマちょっと待ってよ!! 別に無理して好きでもない『牛乳』を飲む必要なんて無いんじゃない!? まぁ、健康の為には飲んでも良いとは思うけど……。でも今更『牛乳』を飲んだとしても、この歳で身長は伸びないと思うわよ!!」
「そっ…そうかなぁ……」
「そっ、そうよ!! それに髪だってアンタはショートヘアの方が凄く似合ってるわよっ!! テルマが髪型変えちゃったら、今までよりも周りからジロジロ見られるわよ!! きっとテルマは、周りの視線が凄く気になって今まで以上に疲れちゃうんじゃない!?」
(ちょっと待ってよ!! テルマまで何よ!? アンタが『ポニーテール』なんかしたら、『金髪ポニーテール』で私と被る以上に凄く目立って私の影が薄くなるじゃない!! それだけは絶対嫌!! そんな事になれば私の悩み事が倍増するだけじゃないの!!)
「テルマ先輩、俺もテルマ先輩の髪型は今のままの方が好きです。だから無理に変える必要なんて無いですよ。それに俺は今の『小っちゃいテルマ先輩』が好きですし、急に背が伸びたら俺メチャクチャ戸惑ってしまいますよ……」
「菜弥美も一矢君も有難う……。そうね、無理に自分を変える必要なんてないわね……。それに菜弥美が言う通り、今更私の身長が伸びるとも思えないし……。好きでもない牛乳を飲むのは止めるわ……。あぁ…私がママに似てたらなぁ……」
「テルマ先輩のお母さんは背が高いんですか?」
「うん、そうなの。ママは身長が百七十センチくらいあるのよ。逆にパパは百六十センチ有るか無いかなの。どうも私はパパに似たんだと思うわ……。はぁ…、ママに似たかったなぁ……」
そう言えば、テルマ先輩のお父さんが日本人でお母さんが外国の人って聞いた事があるぞ……
「まっ…舞奈大丈夫!?」
「だ…大丈夫じゃ無いわよ……。聖香、私…明日から体中に『さらし』を巻いて胸を目立たない様にして学校に来るから!!」
「なっ…何でそこまでしなくちゃいけないのよ!?」
「だっ…だって……。私、顔が『童顔』なのに胸だけはやたらと大きいから……。今回改めて指摘されたら、私恥ずかしくて学校に来れないわ!!」
オイオイ、舞奈まであんな事を言ってるぞ!!
でも髪型とかと違って胸の事だからなぁ…
フォローの仕方を間違ったら、とんでもない事になってしまうぞ!!
「オ…オイ、大丈夫か? 舞奈……?」
ギロッ!!
ヒエ―――ッ!!
メチャクチャ怖い顔で睨まれたぞ……
これは余計な事は絶対に言ってはダメだな……
「ひ…一矢ぁぁぁ〜……」
「なっ…何だ? 急にどうした、舞奈??」
「私......、胸を小さくしたいぃ……」
「いっ…いや、別に小さくならなくても良いんじゃないのか? 世の中の殆どの男性は大きい胸が好きじゃないのか? お、俺はそう思うんだけど……」
「別に世の中の男なんてどうでも良いのよ!! ひっ…一矢はどうなのよ!? 大きい胸が好きなの!? それとも嫌いなの!?」
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!
とんでもねぇ質問をしてきやがったぞ!!
「お…俺もどちらかといえば大きい方がいいかな……」
あぁ―――っ!!
メチャクチャ恥ずかしいじゃねぇか!!
舞奈の奴、俺に何て事を言わせるんだよ!!
「ひ…一矢が大きい胸が好きなのは分かったわ……。で…でも私は、大きな胸が紅伊奈と被ってるのがとっても嫌なのっ!!」
「べ…別にそれくらい被ったって良いじゃないか。俺からすれば、く…紅伊奈と舞奈は全然違うタイプなんだしさ……。舞奈には舞奈にしか無い魅力があると思うぞ……」
「そっ…そうよ舞奈!! 一矢君の言う通りよ!! そんな事で凹む事なんて無いわよ!!」
「ふ…二人共有難う……。分かったわ。もう胸の事は気にしない様にするわ……。でもね、一つだけ私はやらなきゃいけない事があると思うの……」
えっ? やらなきゃならない事だって??
「舞奈、一体何をやらなきゃいけないんだ?」
「それは勿論、私達三人をここまで凹ませてくれた子龍先輩をボコボコにしないといけないって事よっ!!」
「えっ、え――――――っ!? まっ…舞奈ちゃん、じょ…冗談きついなぁ〜……。僕をボコボコにするだなんて……。お…女の子がそんな悪い言葉を使っちゃ、ダ…ダメだよ!!」
「うるさいっ!! 問答無用よっ!!」
「うわっ、わっ! 舞奈ちゃん、ゆ…許して~!! ひ…一矢君、助けてくれ~!!」
「子龍先輩……。残念ですが諦めてください。三人を凹ませたのは子龍先輩が余計な事を言ったのが原因ですからねぇ……」
「一矢君、そんな冷たい事を言わないで助けてくれよぉぉ!! 部に二人しかいない男子同士なんだしさぁ〜!!」
「子龍先輩、覚悟しなさいよっ!!」
「ヒッ、ヒエ――――――ッッ!!!!」
「あのぉぉ……? 皆さん凄く盛り上がっているところ申し訳ないですが、少しよろしいでしょうか……?」
「くっ、紅伊奈ちゃん!! 別に盛り上がっている訳じゃ無いからね!! 今は『命のやり取り』をしている様な危険な状況なんだからね!!」
「まぁ、そんな事はどうでも良いですが……。やはり私が『ネガティ部』に入部したいと思った、もう一つの理由をお話しようかと思いまして……」
ん? なんだ、勿体ぶってたけど結局言うのかよ?
「それでは紅伊奈ちゃん、そのもう一つの理由を教えて頂けませんか……?」
「はい、それはですね……」
コツン…コツン…コツン…
……ん?
何で俺の方に近づいて来るんだ?
コツン…コツン
そして何で紅伊奈は俺の横に立つ!?
ピタッ
んん!? な…な…何で紅伊奈は顔を俺にくっつける!!??
「私、あの『ドッジボール対決』以来、一矢君の事がとても好きになったんです……。でもクラスが違う一矢君と一緒に過ごせるのは放課後の『ネガティ部』だけだし……だから一緒にいたくて……。それが入部のもう一つの理由です。だから一矢君……、私、アナタの事が好きです。大好きです。私と付き合ってください……」
・・・・・・・・・・・・
「 「 「 「 「 なっ…何だって――――――――――――っっ!!?? 」 」 」 」 」
お読みいただきありがとうございました。
遂にあの『年下にしかモテた事の無い』一矢が同い歳の女の子に告白されました!!
これはある意味事件です(笑)
恐らく他のネガティ部女子達は尋常ではないでしょう......
次話を書くのが恐ろしいですわ......(笑)
という事で次回もお楽しみに~(^_-)-☆




