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第100話 締めくくりはやはり花火回だなっ!(挿絵有り)

まさか、一矢が『次期会長候補』だとは!?

一体、どうなるのか?

そして今回でついに100話です!!

それに今回は長いですよっ(笑)

「おっ……俺が生徒会長に立候補ですかっ!? イヤイヤイヤッ!! それは絶対無理です!って言うか、絶対嫌ですよっ!!」


「私は無理だとは思わないがなぁ……。でも、そんなに嫌がれると薦めづらくはなるな……」


「いや、マジで薦めないでくださいよっ!! お……俺、一年ですし、『名染伊太学園』に入学してまだ五ヶ月しか経ってないですからねっ!!」


「一年の後期から生徒会長をやっている私からすれば、学年も年数も関係無いと思うのだが……。それに君はあの『二代目異端児』と言われていた『丘志那おかしな 一志ひとし』さんの息子なんだろ? 何一つ問題無いと思うのだがな……」


「イヤイヤイヤッ!! 問題大アリですよっ!! 俺と親父とでは性格も全然違いますし!それに……、今日だけは認めますが、俺は親父と違って『普通』の高校一年生ですからっ!!」



「イヤイヤイヤ~ッ!! 布津野君、君は全然「普通」ではないぞっ!! どちらかと言えば私達と同じ「変人」の部類だっ!!」


「つっ…津田部長まで何をおっしゃるんですかっ!? やっ…やめてくださいよ―――っ!! っていうか、誰が「変人」何ですかっ!?」


 っつうか、先輩は自分の事を「変人」って認めているんだなっ!?


「オイオイ、津田ちゃん!! 俺達まで「変人」の仲間にしないでくれるかなっ!!」


「おぉ、悪い悪い……。そうだな。ネッチーは「変人」じゃなくて「超変人」だったな?」


 ガクッ……


「少し考えておいてくれないか? もし次の候補者の中に私が気に入る者がいなければ、私は君を「前会長」として「推薦」する事も考えているんだ……」


「えっ、え――――――っ!! すっ…「推薦」ですかっ!?」


 こ…これは非常に困った事になったぞ……

 菜弥美先輩じゃないけども、俺も『悩み事』が増えそうだわ……


「一矢君、私がどうかしたの?」


「えっ? あっ…、菜弥美先輩!? いっ…いえ、何でもないですよ……。そ…それよりどうされたんですか?」


「何を言ってるの、一矢君? アナタが全然私達の所に来てくれないから、私達が逆に一矢君の所に来たんじゃない!!」


「えっ? そうだったんですか!? どっ、どうもスミマセン……」


「一矢君、どうかされたのですか? 何やら神妙なお顔をされていますが……」


「本当ね…。一矢君、何かあったの? もしかして、会長さん達に何か言われたの?」


「いえ、そんな事はないですよ。美代部長もテルマ先輩も心配して下さって有難うございます」


 ヤバイヤバイ……

 顔に思いっきり出ていたんだな?


 性格がネガティブな人って、結構顔の表情に敏感なところがあるんだな?

 これは今後、気を付けないといけないなっ!!


「ちょっと一矢~っ!? わ…私も『一応』心配してるんだからねっ!!」


 ま…舞奈……、『一応』心配してくれてありがとな……


「ぼ……僕も一矢君の事は常に意識しているし、心配しているよっ!! なんてたって僕は一矢君の『一番傘下』だからねっ!!」


「『一番傘下』って何ですかっ!? 『一番弟子』みたいに言わないでくださいよっ!? それに子龍先輩、俺の事を常に意識しないでもらえますかっ!? 非常に迷惑です!!」


「え――――――っ!? そんな事言わないでよ!! それじゃあ、『一番傘下』は辞めるから…『一番弟子』でいいからさっ!!」


「そういう問題じゃねぇよっ!!」



 ふぅ……

 

 一通りの相手は終わったよな?


 あっ……俺なんか今、皆さんに対して失礼な事を思ってしまったかな?



「ところで布津野君、先程の『会長立候補』の件だが……」


「えっ!? 海藤会長、その話はここでは言わないでくださいよっ!!」


「 「 「 え――――――っ!? 『会長立候補』!!?? 」 」 」


「ちっ…違いますよ!? 俺は立候補なんてしませんからっ!! 海藤会長が勝手に言ってるだけですからっ!!」


「そ…そうよね……。一矢君が『会長』だなんて……。絶対にあり得ないわよね!? だって一矢君には『次期ネガティ部 部長』って話もあるんだからっ!!」


「え――――――っ!? 菜弥美先輩、な…な…何を言ってるんですかっ!? そんな話、俺は聞いた事無いですよっ!!」


「そりゃそうよ……。だって私達四人の中で決めたんだから……」


「テ…テルマ先輩まで何を言ってるんですかっ!?」


 チョット待ってくれよ!!


 いつの間にそんな話になっていたんだ!?

 『ネガティ部 部長』だなんて……、恐ろし過ぎるわっ!!


「僕は一矢君の『一番弟子』だから、一矢君が何になっても着いて行くけど……。この一矢君の『部長』を提案してくれたのは舞奈ちゃんなんだけど、なかなか素晴らしい提案だと思うよ……」


「まっ…舞奈、お前ぇぇぇぇ!!」


「なっ…何よっ!? べ…別に良いじゃない!! 私は一矢が次の部長にピッタリだと思ったからそう言ったのよ。皆賛成なんだから、喜んで引き受けなさいよ!?」


「素直に喜べるかっ!!」



「ほぉ、『ネガティ部 部長』かぁ……。それも悪くはないな。まぁ、そういう事なら『会長候補』から外さないといけないだろうなぁ……。『生徒会会長』と『部長』の兼務は流石に難しいだろうしね……」


「いや、待ってください!! 俺は『部長』をやるなんて一言も言ってないですから!!」


「それでは『会長候補』という事で良いんだね?」


「いや、それもっ……」


 う―――ん……


 一体、俺はどうしたら良いんだ!?


 俺はどっちもやりたく無いんだよっ!!


 だって俺、まだ一年だぜ!?

 

 『普通』におかしくないか!?


 ……そうだ!!


 この浜辺に一年生の時から『会長』や『部長』をやっている、海藤会長やテンテン部長みたいな『変人』がいるから話がややこしくなっているんだよっ!!


 う―――ん……


 両方を断れる何か良い策は無いのかっ!?


 オイッ、一矢……!!

 

 お前は追い込まれたら何か良い策が浮かぶ『才能』があったんじゃないのかっ!?


 いや、そんな『才能』は無かったな……


 ん? でも待てよ……?



「あ…あのぉ……、海藤会長……」


「なんだね、布津野君?」


「は…はい……。俺は『ネガティ部 部長』にはなりませんが、親父と同じ『副部長』ならやって良いかな〜と……思いまして……。それでどうでしょうか? それなら『会長候補』から外して頂けますか!?」


「フフフ……。そうだね。君もなかなか良い事を考えついたじゃないか。まぁ『副部長』も『部長』の次に大変だろうし、おそらく『ネガティ部』の『副部長』だから更に大変になるのは必至だろうしね……。了解した。残念ではあるが布津野君を『次期会長候補』からは外すとしようか……」


 よしっ、やったぞっ!!


「あ…有難うござます!! それでは俺は『次期ネガティ部 副部長』という事で『次期部長』を『常に全力でサポート』させて頂きます!!」


「布津野君…。アナタは素敵な『副部長』になれると思うわ。『次期部長さん』が羨ましいわね……」


「卯馬副会長も有難うござます!! 俺、頑張ります!!」



「 「 「 一矢君が『次期副部長』で『次期部長』の事を『常に全力でサポート』するだって――――――っ!? 」 」 」


「ひ…一矢君……、今突然、思い出したんだけど、僕は前からこの『首の角度』が治ったら『ネガティ部 部長』をやろうやろうと思っていたんだよ……。そしてそろそろ『整形外科』に通おうかなって考えていたところなんだ……。だ…だから『首の角度』が治った暁には僕が『部長』をやってみても良いかなぁってさ……」


「子龍、アンタ何を言ってるの? アンタの『首の角度』がそれまでに治る保証なんて無いじゃない。私は前に菜弥美から『テルマが部長やりなさいよ』って『指名』を受けた事があるから私が『部長』をやるべきじゃないかと、今さっき『神の舌のお告げ』があったところよ……」


 『神のお告げ』じゃなくて『神の舌のお告げ』って何だよっ!?


「ちょっとお二人共待ってもらえませんか!? 私、思うんですが……」


 今度は舞奈かよっ!?


「一年生の一矢が『副部長』をやるなら、ここは将来の『ネガティ部』の事を考えると部長も一年生がやるべきではないかと…。という事は、必然的に残った一年生は私しかいませんので、『部長』は私がなるのがベストだと思うんです。それに同じ学年だから常に一緒だし相談もしやすいと思うんですよ!!」



「きっ……君達!!」


 さ…最後は菜弥美先輩の出番ですかっ!?


「君達、何か一番大事な事を忘れていないかい? 『現副部長』は私だよ。という事は当たり前の如く『次期部長』は私がなって当然の事じゃないか? 『副部長』をやっている人間が次に『部長』をやらない世界なんて聞いた事無いぞっ!!」


「何を偉そうに言っているのよっ!! 菜弥美が一番『部長』になるのを嫌がってたじゃないの!!」


「なっ!? そ…それはちょっとした照れ隠しよっ!! テルマこそ『神の舌のお告げ』って意味の分からない事を言わないでくれるかしらっ!?」


 ガヤガヤ……ガヤガヤ……ガヤガヤ……ガヤガヤ……



「フフフ……。布津野君? 『ネガティ部』というのは名前だけで、こうして見ると意外と楽しそうな部じゃないか?」


「えっ!? この光景を見て楽しそうに見えますか!? お…俺には『修羅場』にしか見えないんですが……」


 いや、マジで誰かこの状況を何とかしてくれっ!!



「皆さん、『次期部長』の事でこんなにも楽しそうにお話されて良いですね……。私は来年には卒業しますから、あまりその話に入れなくて……。まだまだ『ネガティ部 部員』としていれる皆さんが、とても羨ましいです……」


 っっ!!!!


「みっ…美代部長……!!」


「美代部長……申し訳ありません!!」


「美代お姉ちゃんの気持ちも考えないで……」


「『次期部長』の事で言い争いなんてしてしまいまして……」



 よーしっ!!


 さすがは美代部長だっ!!


 美代部長の一言で全員、『いつものネガティ部 部員』らしい表情に戻ったぞっ!!


 それに今回の『夏合宿』は美代部長に楽しい思い出を作ってもらう為に企画したんだから、美代部長に寂しい思いをさせる訳にはいかないんだ!!


「み…皆さん、別に今『次期部長』を決める必要は無いじゃないですか? そんな事よりも、今はこの『夏合宿』を美代部長の為に楽しい思い出を作りましょうよ!!」


「そ…そうよね。私が間違っていたわ……」


「うん……。一矢君の言う通りね……」


「美代お姉ちゃん、ゴメンなさい!!」


「僕は最初からこんな争いには参加したく無かったんですよ……」



「み…皆さん、お気遣い有難うございます……。私は素敵な部員に囲まれて『ネガティ部 部長』として幸せ者です……。そして一矢君……、アナタには感謝してもしきれない位の恩があります……。本当に有難うございます。『死ぬ気』で一矢君を『ネガティ部』に勧誘して、本当に良かったです……」 


 『死ぬ気』ってのはある意味間違いじゃあ無いけどなっ!!

 まぁ、元はといえばルイルイの『インチキ占い』のせいだけど……


「美代部長…。俺は別に何もしてませんよ。それにあの時、美代部長が『死ぬ気』で俺を『ネガティ部』に勧誘してくれていなかったら、俺だって皆さんと出会えなかったんですし……。俺の方こそ美代部長に感謝ですよ……」


「ひ…一矢君……」



「はいは―――いっ!! 盛り上がっているところ悪いんだけど、チョット良いかな~っ!?」


「はっ…花持部長!? どうされたんですか?」


「フフフフ……。アナタ達は今回の『合同夏合宿』のメインイベントは『ビーチバレー大会&バーベキュー大会』で終わりと思っているんじゃない?」


「えっ? 違うんですか?」


「あったり前じゃないのぉぉ!! 私達『エグゼクティ部』を甘く見ないでよっ!!」


「それじゃ、まだ何か凄い『面倒くさい』イベントがあるんですか!?」


「そうよ。あるわよ!! ……っていうか『面倒くさい』って何よ!? 面倒くさくなんか無いんだからっ!! 逆に凄く夏らしいイベントなんだからねっ!!」


 またまた〜。この人達の事だから、ややこしいイベントでも考えているんじゃないのかっ!?


「今回の『合同夏合宿』のメインイベントは『花火』よっ! ほら見て!! 向こうの方に灯台が見えるでしょ? 今夜、八時にあの灯台のところから『花火』を打ち上げるから、全員八時にこのプライベートビーチに集まってちょうだい。良いわねっ!?」


 はっ…花火だと――――――っ!?

 

 俺達みたいなのが、『ラブコメアニメ』でよくある『花火回』を経験しても良いのかっ!?






 パーンッ パンパンッ パパ――――――ンッ


 「 「 「 た〜まやあぁぁぁぁぁぁ!!!! 」 」 」


「うわぁぁぁああ…!花火、凄く綺麗!!」


「ほんとね…。まさか『夏合宿』でこんな凄い花火が見れると思わなかったわ!!」


「花持部長達も粋な事をしてくれますよね?」


「そ…そうですね……。今、私……、凄く感動しています……」


「お…俺もですよ、美代部長……」


「あの、一矢君……」


「何ですか、美代部長?」


「私、一矢君の事が…………」



パンパンッ ヒュ――――――ッ パパパパーン


「えっ? 美代部長、今何て言ったんですか?」


「い…いえ。何でもありませんよ……」


挿絵(By みてみん)



「布津野君……?」


「えっ? あっ、海藤会長……、どうしました?」


「君は『元エグゼクティ部』の『野家乃やけの 紅伊奈くいな』を覚えているかい?」


「えっ? 『やけの くいな』ですか? あっ、ああぁぁ…、覚えていますよ!! あのデブ…いやっ、少しぽっちゃりしていた子ですよね? その子がどうかしたんですか?」


「あぁ、いや…。その『くいな』が君に『よろしく』伝えておいてくれと言われたもんでな……。『くいな』は君にとても感謝しているそうだよ……」


「そっ…そんな感謝だなんて…。俺、別に大した事してませんしつていうか、何でその『やけのさん』が海藤会長にそんな事をお願いするんですか?」


「あぁ、実は『くいな』は私の従妹なんだよ……」


「えっ、え――――――っ!? い…従妹ですかっ!? ぜ…全然似てないですよねっ!? あっ!! っていうかスミマセン!! 失礼な事言ってしまったような……」


「フッ……。気にする事は無いさ……。どう見ても体形からして違うからね。でもまぁ、それでも私の従妹なもんでね。また二学期になって『くいな』に会った時は話しかけてやってくれないか? 恐らく『くいな』は色々な意味で一人ぼっちだと思うから……」


「えっ? そうなんですか? 別に俺は声をかける位なら全然構わないですよ!!」


「そうか、有難う…。これで『二学期』も楽しみが増えるよ。フフフフ……」


「えっ? 楽しみが増えるってどういう事ですか……??」



 パンパンッ ヒュ――――――ッ パパパパーン


 パッパッパッパッ パンパンッ パ――――――ン


 「 「 「 た〜まや――――――っ!! 」 」 」



 花火の音が大き過ぎて海藤会長の声が聞き取りにくくなっちまったぞ!!


 でもまぁいっか……。せっかくの『花火回』だしなっ!!


『一学期』結構頑張った俺への『ご褒美』だと勝手に思っておく事にしよう!!



 っていうか、今回『文字数』凄く多くないかっ!?

 二話分あるんじゃないのかっ!?

 勿体なく無いのかっ!? 作者、大丈夫なのかっ!?


 こっ…こんなに『文字数』が多いと『二学期編』がメチャクチャ心配になってくるじゃねぇか――――――っ!!??


挿絵(By みてみん)

お読みいただき有難うございます。

つ...つ...遂に第100話を書く事ができました!!

ここまで書けるとは思っていませんでしたが皆さんの応援のお陰でここまで書いてこれたんだと思います。

本当に有難うございました。そして101話から始まる一矢達の『二学期編』(タイトル未定)もどうぞお楽しみに!!


『ギャグコメ』から『ラブコメ』へ!?

果たして一矢達の運命はいかに!?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 突然海藤会長から「会長推薦」を一矢に持ちかけられ、更には「ネガティ部」メンバーから「部長推薦」もかけられてしまい、どちらかに入るのかと板挟みになる今回ですが、一矢の悩みが丁寧に描かれていて…
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