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理奈の秘密

「光、ごめん、あれ僕が悪いんだ」


星夜が言った。私は何があったのか凄い気になった。


「何があったの?」


「理奈と言い合いになった」



「見ればわかるけど、喧嘩の理由は?」


「理奈には、いつも勝てないや」


どう言う意味なのだろうか。


「?」


「光知らないの?」


「何が?」


「理奈がボクシング習ってること」


嘘だよ、うん、確かに学校から帰ってきたら出掛けることあったけど、友達の家に行くって出てくし。


「嘘に決まってるよ」


「嘘じゃないよ?理奈の部屋に入った事ある?」


「ないよ?」


「最後に入ったのいつ?」


「私が中1になってから」


「私がボクシング習い始めたのが小学5年の頃。習い始めて3年だけど、私より二年後に入ってきた理奈には一度も勝てなかった」


「星夜、嘘ついてないよね?」


「うん、そうだ!こっそり理奈の部屋に入ってみよ?」


「一回だけね」


***


理奈の部屋は、雅姉並に落ち着いていた部屋だった。


「ベッドの下か」


星夜が急に呟く。


「何が?」


「ほら、見つかった」


ベッドの下にあったのは、優勝トロフィーだった。


「ほら、ここ読んで?」


第○○回 ボクシング優勝 光堂理奈


「本当だ」


「理奈今年で、一年たったけど、一年だけなのに、めっちゃ強いんだ。この一年で、一回だけ決勝戦で殴られたんだ、一発だけ。一年に一発だけしか殴られてない」


「よくわかんないけど」


「僕達、何回も勝負してんだ。けど、一回も殴れなくて、理奈がくるまでずっと、僕は優勝してたのに」


「そうなんだ」


「今回の言い合いもその事があるんだ」


「だいたい予想はつく」


「そっか、そうだよね」



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